桑井亜乃

桑井亜乃（くわい あの）は、1989年10月20日生まれの、日本のラグビーユニオンレフェリーであり、元ラグビー選手です。北海道幕別町出身で、身長171cm、体重67kg。選手時代のポジションは主にロックでした。ニックネームは「ANO」。

選手としてのキャリア

桑井は、帯広農業高校時代に円盤投げで国体入賞を果たすなど、陸上競技の才能も持っていました。中京大学に進学後も、陸上選手として室伏広治らと練習に励んでいましたが、卒業後にラグビーへの情熱を抱き、ラグビーに理解のある企業に就職しました。その後、日本代表候補に選ばれたことを機に立正大学大学院に進学し、本格的にラグビーを始めました。ラグビーチーム「Rugirl-7」に加入し、7人制ラグビーの選手として頭角を現します。

2013年、香港女子セブンズで7人制女子日本代表として初キャップを獲得。その後も、ARUKAS QUEEN KUMAGAYAに所属し、2014年にはアジア大会で銀メダルを獲得するなど、チームの中心選手として活躍しました。2016年には、リオデジャネイロオリンピックに7人制女子日本代表として出場を果たし、同年には15人制ラグビー女子日本代表としても国際試合に出場しました。

レフェリーへの転身

2021年8月、現役を引退し、レフェリーへの転身を表明。長年勤めた八木橋百貨店を退職し、レフェリーとしてのキャリアをスタートさせました。2023年には、ワールドラグビー主催の国際大会でマッチオフィシャルを担当。セブンズシリーズやWXV3など、国際的な舞台で審判を務めました。

オリンピックへの挑戦

2024年、パリオリンピックのレフェリーに選出されました。選手として、そしてレフェリーとして、オリンピック両方に出場するという、世界初の快挙を達成しました。これは、桑井の卓越したラグビーへの情熱と、たゆまぬ努力の賜物と言えるでしょう。

桑井は、日本舞踊の経験者でもあり、その美しい所作はレフェリーとしての品格にも繋がっています。彼女の活躍は、日本の女子ラグビー界、そしてスポーツ界全体に大きな刺激を与えています。

競技以外の活動

桑井の活動は、競技の場に留まりません。SNSを通じて積極的に情報発信を行い、多くのファンを魅了しています。

まとめ

桑井亜乃は、ラグビー選手として、そしてレフェリーとして、常に高みを目指し続ける人物です。そのひたむきな姿勢は、多くの人々に勇気と感動を与えています。彼女の今後の活躍から目が離せません。

参考資料

北海道出身の人物一覧
北海道帯広農業高等学校
立正大学ラグビー部
7人制ラグビー女子日本代表

外部リンク

ラグビー７人制女子…桑井　亜乃選手２６
第31回オリンピック競技大会 プロフィール
第17回アジア競技大会 プロフィール
ANOのプロフィール
桑井亜乃 (@ANO1020) - X（旧Twitter）
桑井亜乃 (@ano.1020) - Instagram

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