桑名町 (名古屋市)

桑名町（くわなまち）

概要

桑名町は、かつて愛知県名古屋[[市]]中区に存在した地名です。現在の錦二丁目と丸の内二丁目の一部に相当します。この地域は、1丁目から3丁目までで構成されていました。かつての桑名町は、名古屋[[市]]の中心部に位置し、その歴史は江戸時代初期にまで遡ります。

地理

桑名町は、名古屋[[市]]中区の中央部に位置していました。具体的には、以下の町と隣接していました。

東: 南外堀町4丁目、長島町1丁目、茶屋町1丁目、小田原町1丁目、東万町2丁目、菅原町2丁目
西: 南外堀町3丁目、和泉町3丁目、伏見町2丁目、車町4丁目、東万町1丁目、菅原町1丁目
南: 菅原町1・2丁目
北: 南外堀町3・4丁目

このように、桑名町は多くの町と接しており、名古屋の中心部において重要な位置を占めていました。

歴史

地名の由来

桑名町の名前は、清洲城下にあった桑名町が清洲越しによって名古屋に移ってきたことに由来します。ただし、その由来について確証のある説は存在しません。『日本歴史地名大系』では、「長島町と桑名町はもと伊勢[[国]]から清須に転じたものである」と記述されていますが、これも一つの説に過ぎません。

沿革

江戸時代初期: 清洲城下において、城の北西に桑名町として存在していました。
慶長年間: 清洲越しにより、名古屋に桑名町として成立しました。この際、多くの人々や町が清洲から名古屋に移り住み、新たな町の形成に寄与しました。
1871年（明治4年）9月29日: 桶屋町の一部を合併しました。これにより、桑名町の範囲が若干拡大しました。
1878年（明治11年）12月20日: 名古屋区の成立に伴い、名古屋区桑名町となりました。この時期に、行政区画の再編が行われました。
1889年（明治22年）10月1日: 名古屋[[市]]の成立に伴い、名古屋[[市]]桑名町となりました。これにより、桑名町は名古屋[[市]]の一部として正式に組み込まれました。
1908年（明治41年）4月1日: 西区の成立に伴い、西区桑名町となりました。名古屋[[市]]の行政区が再編された際、桑名町は西区に所属することになりました。
1936年（昭和11年）2月27日: 東京に本店を置く小林商店名古屋支社が設置されました。この出来事は、桑名町が経済活動の拠点としても重要であったことを示しています。
1944年（昭和19年）2月11日: 栄区の成立に伴い、栄区桑名町となりました。戦時中の行政区再編により、桑名町は栄区に編入されました。
1945年（昭和20年）11月3日: 栄区が廃止されたため、中区桑名町となりました。戦後の混乱期に、行政区の再編が再度行われました。
1966年（昭和41年）3月30日: 住居表示の実施に伴い、1～4丁目が丸の内二丁目、4丁目の一部が錦二丁目に編入され、桑名町は消滅しました。これにより、桑名町としての歴史に幕を閉じました。

まとめ

桑名町は、名古屋[[市]]の中心部に位置し、その歴史は清洲越しにまで遡る古い町でした。幾度かの行政区の変遷を経て、最終的には住居表示の実施により、その名前は地図上から消えましたが、その歴史は今も語り継がれています。

参考文献

名古屋[[市]]会事務局 編『名古屋[[市]]会史 別巻第4 総合名古屋[[市]]年表（昭和編2）』名古屋[[市]]会事務局、1966年。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年。
有限会社平凡社地方資料センター 編『日本歴史地名大系第23巻 愛知県の地名』平凡社、1981年。
福岡清彦『中区の町名』名古屋[[市]]中区役所、1976年。
名古屋[[市]]計画局『なごやの町名』名古屋[[市]]計画局、1992年。

関連項目

名古屋[[市]]の地名

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