桜の花、舞い上がる道を

エレファントカシマシの36枚目のシングル「桜の花、舞い上がる道を」は、彼らの音楽的探求と進化を示す重要な作品です。

この楽曲は、2007年9月24日に名古屋ELLでのライブで初めて披露されました。ボーカルの宮本浩次は、この曲を「一年かけて作り上げた、エレファントカシマシの一つの到達点」と表現し、並々ならぬ自信を覗かせています。インタビューでは「この曲で桜戦線に参入したい」と語るなど、楽曲への強い思い入れが感じられます。制作には時間を要し、約一年近くを費やしたものの、サウンドプロデューサーである亀田誠治の元へ持ち込んだところ、驚くべきことに一回のレコーディングで完成したというエピソードも残っています。音楽評論家の山崎洋一郎は、この曲を「スケール感の大きい名曲」と評し、スケジュールの都合でアルバム『STARTING OVER』には収録されなかったことを惜しんでいます。

サウンドプロデュースは亀田誠治が担当。編曲には、これまで近作で編曲やプロデュースを手掛けていた蔦谷好位置が初めて作曲者としてクレジットされています。また、エレファントカシマシのメンバーが編曲にクレジットされていない初めての楽曲でもあります。

プロモーションビデオは、番場秀一が監督を務め、宮本の衣装はスタイリストの伊賀大介が担当しています。2008年2月15日には、フジテレビの音楽番組『僕らの音楽』でテレビ初披露され、その美しい旋律と力強い歌詞が多くの視聴者を魅了しました。

リリース形態は通常盤に加え、初回限定盤Aと初回限定盤Bが同時発売されました。初回限定盤にはそれぞれ異なる内容のライブDVDが付属しており、ファンにとっては垂涎のアイテムとなっています。ジャケットもそれぞれ異なるデザインが採用されています。

収録曲

1. 桜の花、舞い上がる道を
作詞:宮本浩次 作曲:宮本浩次/蔦谷好位置 編曲:亀田誠治
東京新聞CF曲
2. それを愛と呼ぶとしよう
* 作詞・作曲:宮本浩次 編曲:YANAGIMAN, エレファントカシマシ
3. 桜の花、舞い上がる道を [Instrumental]
4. それを愛と呼ぶとしよう [Instrumental]

初回限定盤DVD A

rockin' on presents COUNTDOWN JAPAN 07/08 幕張メッセ国際展示場 2007.12.29より

1. 今はここが真ん中さ!
2. 今宵の月のように
3. 翳りゆく部屋
4. 俺たちの明日

初回限定盤DVD B

新春ライブ2008 ZEPP TOKYO 2008.1.6より

1. おはようこんにちは
2. 太陽の季節
3. 花男
4. デーデ

「桜の花、舞い上がる道を」は、エレファントカシマシの新たな代表曲として、その後の彼らの活動に大きな影響を与えました。普遍的なテーマを歌い上げた歌詞と、力強くも美しいメロディーは、多くの人々の心に深く刻まれています。

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