俺たちの明日

エレファントカシマシの34枚目のシングル「俺たちの明日」は、2007年11月21日にリリースされました。このシングルは、彼らが東芝EMIからユニバーサルミュージックへ移籍後初の作品であり、新たなスタートを切る象徴的な一曲となっています。

作詞・作曲を手掛けた宮本浩次は、当時41歳。昔からの友人や今を生きる人々へ「どうだい？元気かい？がんばろうぜ！」と呼びかける、力強いメッセージが込められています。この楽曲は、レーベル移籍という転機を迎えた彼らにとって、等身大の自分たちを表現した作品と言えるでしょう。実際、楽曲自体は前作シングル「笑顔の未来へ」と共に2007年の早い時期に完成しており、ライブでも度々披露されていました。発売時期が11月になったのは、戦略的な意図があったようです。

レコーディングには、元BO GUMBOSのDr.kyOnがオルガンで参加。「東京の空」以来の参加となりました。プロデューサーのYANAGIMANは、レコーディング中に「宇宙が見える!!」「宮本君、次の宇宙を見せてくれよ!」と発言したというエピソードも残っています。

ミュージック・ビデオは、横浜スタジアム付近のビルの屋上で撮影されました。クレーンを使用した撮影に期待していた宮本でしたが、カメラとの連携がうまくいかなかったようです。

レーベル移籍後初のシングルということもあり、プロモーション活動も以前より積極的に行われました。ハウス食品「ウコンの力」のCMソングに起用され、リリースと同時期にCM放送が開始。翌年以降も継続的に使用されました。CMに出演していた加藤浩次は、日本テレビの番組『誰も知らない泣ける歌』でこの曲を「泣ける歌」として紹介し、他の番組でも好きな曲として挙げています。加藤が司会を務める情報番組『スッキリ』の最終回では、エレファントカシマシが生演奏を披露しました。

2018年11月16日からは、メンバーゆかりの地であるJR赤羽駅の5番線ホームで発車メロディとして使用されています。編曲は福嶋尚哉が担当しました。2019年には、福山雅治主演のTBSドラマ『集団左遷!!』の主題歌に起用され、2023年には『第74回NHK紅白歌合戦』で2度目の披露を果たしました。

収録曲

通常盤
1. 俺たちの明日
2. さよならパーティー
3. 俺たちの明日 (Instrumental)
4. さよならパーティー (Instrumental)
5. 俺たちの明日 (弾き語り) - ボーナストラック
初回限定盤
通常盤と同内容のCD
DVD（2007年日比谷野外音楽堂ライブ映像）
1. 四月の風
2. 悲しみの果て
3. 風に吹かれて
4. ガストロンジャー

「俺たちの明日」は、エレファントカシマシの新たなスタートを飾るだけでなく、聴く人々に勇気と希望を与える応援歌として、多くの人々に愛され続けています。

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