桜井三男 (立川市長)

桜井三男は、1905年（明治38年）6月4日に東京府北多摩郡立川村（現在の東京都立川市）で生まれ、1967年（昭和42年）7月17日に62歳で亡くなった政治家です。彼は立川市長を3期務め、その市政運営に大きな足跡を残しました。

生い立ちと初期のキャリア

桜井は1933年に慶應義塾高等部を卒業後、翌年には南満州鉄道に入社し、撫順炭鉱総務部に配属されました。そこで文書課長を務めるなど、組織運営の基礎を築きました。

戦後の活動

帰国後、桜井は東京復興産業総務部長を経て、桜井電機株式会社の社長に就任しました。その後、立川市議会議員に転身し、議長も務めました。これらの経験が、後の市長としての活躍の礎となりました。

立川市長としての業績

1959年、桜井は立川市長選挙に立候補し、見事当選を果たしました。市長在任中は、砂川町との合併を実現し、立川市の都市規模拡大に貢献しました。また、交通安全対策に力を注ぎ、「交通安全都市」を宣言。交通安全日の制定や交通相談所の開設など、市民の安全を守るための施策を積極的に推進しました。

さらに、市内における公園やプールの整備を推進し、市民の憩いの場を創出しました。下水処理場の建設にも着手するなど、都市インフラの整備にも尽力しました。

死去

3期目の市長在任中の1967年7月17日、桜井は病のため62歳でこの世を去りました。彼の功績は、今日の立川市の発展に深く根付いています。

参考資料

歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第1巻、歴代知事編纂会、1983年。
『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年。

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