桜井新

桜井新の生涯と政治キャリア

桜井新（さくらい しん、1933年4月8日 - 2017年11月9日）は、日本の自由民主党に所属した政治家であり、参議院議員（1期）や衆議院議員（6期）を務めた人物です。

出身と学歴

新潟県南魚沼郡大和町（現在の南魚沼市）に生まれた桜井は、新潟県立六日町高等学校を経て、新潟県立新潟工業高等学校に進学し、1957年には早稲田大学第一理工学部を卒業しました。在学中には政治家の田中角栄の書生を務め、その後彼の後援会である「越山会」の青年部長として活躍しました。卒業後は建設業を営みながら、政治の世界に足を踏み入れました。

政治キャリアのスタート

1971年には新潟県議会議員選挙に立候補し、当選を果たします。同年、彼は自身の会社の従業員を自民党員として登録し、支部大会を事実上乗っ取る形で自党の公認を得ることに成功し、2期にわたって県議を務めました。この動きが一因となり、桜井の名は政治界に広まっていきました。

衆議院議員としての活動

1979年の第35回衆議院議員総選挙に無所属で立候補し、田中角栄の反対を押し切って票を得るなど注目を集めました。その後1980年に初当選し、自民党に入党。また、彼は国土政務次官や衆議院建設委員長、内閣委員長を歴任し、1993年の総選挙では5期目の当選を果たしました。

しかし、彼は1994年に村山内閣で環境庁長官として入閣するも、次の記者会見での発言が問題視され、同年の8月に辞任を余儀なくされます。この発言は、日中戦争や太平洋戦争に関しての内容であり、特に発言のタイミングが問題となりました。

政界引退とその後

1996年の総選挙で6期目を当選し、1998年には清和会を離脱。亀井や平沼と共に新しい派閥の設立に参加し、その後、落選を経験します。2001年には参議院議員選挙において比例区から当選し、政治活動を続けますが、2007年の選挙後には政界を引退しました。

その後、円卓会議の創立に参加し、2017年には84歳で他界しました。

著作と貢献

桜井は数冊の著書を残し、その中には『輝く日本を目指して 美しいふるさとをつくろう』や『甦れアジア、目覚めよ日本』などがあります。また、神道政治連盟議員懇談会にも所属しており、政治活動の幅広い面での貢献が見られました。

さらに、2007年には旭日大綬章を授与され、彼の政治活動の評価が高まる一方で、いくつかの論争がついて回る人物でもありました。桜井新の生涯は、日本の政治の歴史において印象的な足跡を残しています。

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