桜山八幡宮

桜山八幡宮（さくらやまはちまんぐう）は、岐阜県高山市に鎮座する神社です。旧字では櫻山八幡宮と表記されます。この神社は、秋の例祭である高山祭で特に有名で、春の日枝神社の例祭とともに、その華麗さで知られ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

祭神

主祭神は八幡大神（応神天皇）です。相殿には、熱田大神（日本武尊命）と香椎大神（仲哀天皇・神功皇后）が祀られています。

歴史

神社の創建にはいくつかの説があります。一つは、仁徳天皇65年、飛騨国に現れた賊・宿儺（すくな）を討伐するために派遣された和珥氏の祖・難波根子武振熊命が、戦勝祈願のために先代の応神天皇を祀ったのが始まりであるという説です。また、聖武天皇が諸国に設けた護国八幡の一つであるという説も存在します。

江戸時代には、この地を治めた金森氏が氏神として当社を保護し、宮川以北の住民を氏子としました。明治時代に入ると八幡神社と改称されましたが、昭和7年に県社となり、現在の桜山八幡宮という名称になったのは戦後のことです。

施設

境内には、高山祭屋台会館があり、秋の高山祭で実際に曳き出される屋台が通年で展示されています。祭りの雰囲気をいつでも感じることができる人気のスポットです。

境内社

桜山八幡宮には、以下の境内社があります。

秋葉神社：火結神を祀る。
天満神社：菅原道真公を祀る。
稲荷神社：倉稲霊神、猿田彦神、松尾神を祀る。
琴平神社：大物主神、崇徳天皇、大己貴神、少名彦名神を祀る。
照前神社：浪速根子武振熊命を祀る。

文化財

桜山八幡宮に関連する文化財は以下の通りです。

高山祭の屋台行事：国の重要無形民俗文化財に指定されています。この祭りは、豪華絢爛な屋台が街を練り歩くことで知られています。
* 八幡宮御輿及び御輿庫：高山市指定の有形民俗文化財です。神社の祭礼で使われる御輿と、それを保管する御輿庫が文化財として指定されています。

桜山八幡宮は、高山の歴史と文化を今に伝える重要な場所であり、多くの人々に親しまれています。

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