桜島・錦江湾ジオパーク

桜島・錦江湾ジオパーク

桜島・錦江湾ジオパークは、鹿児島県鹿児島市の桜島、鹿児島市街地周辺、そして錦江湾の大部分をエリアとするジオパークです。2013年9月に日本ジオパークとして認定されました。

概要

このジオパークは、現在の錦江湾を形成した姶良カルデラや、活火山である桜島と約60万人が暮らす都市が近接するという世界的に珍しい景観が見られる場所です。また、海底で火山性熱水噴気活動が活発な若尊カルデラなど、多様な地形や地質を体験できることが特徴です。この地域では、地球のダイナミックな活動を身近に感じることができます。

沿革

2013年9月24日に、桜島・錦江湾ジオパークは日本ジオパークとして認定されました。

主なジオサイト

日本ジオパークネットワークのウェブサイトでは、以下の場所が主な見どころとして紹介されています。

寺山公園：桜島のダイナミックな景観を一望できる公園。
城山：鹿児島市街地を一望できる展望スポット。かつては城があった場所。
溶岩なぎさ遊歩道：桜島の溶岩によって形成された海岸線を散策できる遊歩道。
湯之平展望所：桜島の北岳山腹にある展望所で、間近に桜島の迫力を感じられます。
たぎり（火山性熱水噴気活動）：海底で活発な火山性熱水噴気活動を観察できる場所。
新島（しんじま）：桜島の噴火によって形成された島。
黒神ビュースポット：桜島の噴火によって埋没した黒神地区の様子を見渡せる場所。
黒神埋没鳥居：大正噴火で埋没した鳥居の一部が残る場所。
有村溶岩展望所：桜島の噴火で流れ出した溶岩を間近に見られる場所。
東桜島小学校・桜島爆発記念碑：過去の桜島の大噴火を伝える記念碑。

これらのジオサイトは、桜島・錦江湾ジオパークの多様な魅力を物語っており、訪れる人々に地球の息吹を感じさせてくれます。

その他

桜島・錦江湾ジオパークは、火山活動という自然の驚異と、人々の生活が共存する稀有な場所です。訪れる人々は、自然の脅威だけでなく、その恵みも感じることができます。また、ジオパーク内では、地質学的な観点からだけでなく、地域の歴史や文化も学ぶことができます。

このジオパークは、地域の人々にとってかけがえのない自然遺産であり、その保全と活用を通して、未来へと繋げていくことが大切です。

参考文献

南日本新聞『鹿児島市史 第五巻』鹿児島市長 森博幸、2015年。
http://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/seisaku-s/shise/shokai/kagoshima-05.html

外部リンク

桜島・錦江湾ジオパーク推進協議会. “桜島・錦江湾ジオパーク”. 2017年2月19日閲覧。
桜島・錦江湾ジオパーク

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