梅の辻停留場

梅の辻停留場

梅の辻停留場（うめのつじていりゅうじょう）は、高知県高知市梅ノ辻に位置する、とさでん交通の桟橋線に属する路面電車の停留場です。この停留場の名称は「梅ノ辻」とも表記され、地域の交通の重要な一環を担っています。

歴史的背景

この停留場は1904年5月2日に開業し、その当時は土佐電気鉄道が運営していました。初めての路線は本町線と潮江線の2つであり、梅の辻停留場は潮江線のスタート地点でした。1906年には、梅の辻から堀詰停留場までの区間が開通し、この潮江線は桟橋線として知られるようになりました。

元々のルートでは、梅の辻から北に進み、鏡川を潮江橋で渡った後、再び北上する経路が取られていましたが、1928年に新しい線が開通したことで廃止されました。この新しいルートは、はりまや橋から南下し、梅の辻に至るものです。

年表

• - 1904年（明治37年）5月2日: 土佐電気鉄道潮江線、梅の辻 - 桟橋間が開通し、梅の辻停留場が開業。
• - 1906年（明治39年）4月6日: 場から堀詰停留場までの区間が開通し、中間停留場として機能。潮江線は桟橋線に改称。
• - 1928年（昭和3年）8月10日: 場への旧線が廃止され、桟橋線として路線が拡大。
• - 1943年（昭和18年）1月16日: 停留場を現在の位置に移設。
• - 2014年（平成26年）10月1日: 高知県交通との経営統合により、とさでん交通の一部となる。

停留場の構造

梅の辻停留場には、道路上に設けられた併用軌道があります。ホームは南北に延びる2本の線路に挟まれて南北に設置されており、北側が桟橋方面行き、南側が高知駅方面行きのためのホームとなっています。この設計は、停留場を通行する旅客がスムーズに移動できるよう配慮されています。

周辺環境

停留場の近くには隣接するはりまや橋停留場があり、その間には美しい鏡川が流れています。桟橋線は潮江橋を通じて川を渡り、この橋は1906年に初めて架橋されました。その後、1927年には併用橋に改築され、現在の2代目が1980年に完成しています。このような歴史的な背景を持つ橋は地域の景観を形成する重要な要素でもあります。

まとめ

梅の辻停留場は、長い歴史の中で地域の交通機関として重要な役割を果たしてきました。その存在は高知市の街並みを彩り、多くの人々に利用されています。今後も新たな歴史を刻み続けることでしょう。

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