梶原典明

梶原典明（かじわらのりあき）氏は、1980年に誕生したNHKのアナウンサーです。愛知県愛西市にルーツを持ち、名古屋工業大学大学院で研鑽を積み、博士前期課程を修了しました。2004年4月、NHKに入局し、放送の世界でのキャリアをスタートさせました。

最初に赴任したのは富山放送局で、2004年度から2007年度まで勤務しました。この期間、地域のニュースやリポートに加え、全国に向けた番組にも携わっています。例えば、食材に焦点を当てる『たべもの新世紀』や、暮らしに役立つ情報を提供する『生活ほっとモーニング』でのリポートを担当。富山県内のローカルニュースや中継、さらには夕方の地域情報番組『イブニングアクセス富山』でキャスター代行を務めるなど、幅広い業務経験を積みました。

富山での最初の任期を終え、2008年度からは津放送局に異動し、2012年度までの約5年間を三重県で過ごしました。津局では、地域の顔として夕方のニュース情報番組『ほっとイブニングみえ』でキャスターを担い、視聴者との距離を縮めました。また、この時期には全国放送への出演機会も多く、『行くよ!後輩ほいきた!先輩』や『ホリデーインタビュー』、地域を紹介する『生中継ふるさと一番!』、『民謡をたずねて』、そして情報バラエティ『あさイチ』の「JAPAなび」など、多種多様な番組でその声と姿を届けました。『ゆきねえの名古屋なごやか喫茶』や『ひるブラ』、さらには『目撃!日本列島』といったドキュメンタリー番組にも携わり、表現の幅を広げました。

2013年度からは金沢放送局に勤務地を移し、2015年度まで北陸地方での放送活動を行いました。石川県の視聴者に向けた夕方ニュース番組『かがのとイブニング』では、2016年3月までキャスターとして県内の出来事を伝え続けました。そのほか、『石川県のニュース』や『ニュースいしかわ845』といった定時ニュースを担当。北陸新幹線の開業に関連した特別番組や、全国放送の『ひるブラ』では石川の魅力、例えば白山市の巨大和太鼓づくりや金沢市の武家屋敷などをリポートしました。

2016年度からは、地元東海地方の拠点局である名古屋放送局での勤務となりました。2017年度までの2年間、土曜朝の地域情報番組『ウイークエンド中部』で2018年3月までキャスターを務め、週末の情報を届けました。東海3県および東海北陸地方のニュースや『ニュース845』を担当する傍ら、夕方のニュース『ほっとイブニング』ではキャスター代行も務めました。『あさイチ』の「JAPA-NAVI」で愛知県岡崎市を取り上げたり、アナウンサーの専門性に迫る番組『アナウンサーのディープな夜』に出演したりと、活動範囲は多岐にわたりました。

キャリアの円熟期を迎え、2018年4月からは、奇しくもアナウンサー人生の第一歩を踏み出した富山放送局へ二度目の赴任となりました。2024年7月までの約6年間にわたり、富山の視聴者にとってお馴染みの顔として、夕方の地域情報番組『ニュース富山人』で2022年3月までキャスターを担当。ラジオ番組『ラジオ富山人』やローカルニュース、『ニュースとやま845』、そして若年層に向けたラジオ番組『きときと!スクールライフ』ではパーソナリティを務めるなど、富山の情報を様々な形で発信しました。漫画家の藤子不二雄A氏へのインタビューや、地元力士である朝乃山関を応援する番組なども担当。特に記憶に残る活動としては、2020年に富山県内の各放送局が連携して展開した新型コロナウイルスに関する共同キャンペーンに、NHKアナウンサー代表の一人として参加し、感染防止を呼びかけました。

そして、2024年8月、新たに宮崎放送局へ異動となり、アナウンサー生活で初めて九州地方での勤務を開始しました。現在の宮崎放送局では、日々のニュースや番組出演に加え、コンテンツセンターアナウンスグループの統括という管理的な役割、そして宮崎放送局が制作する番組の編集責任者も兼任しています。担当番組は、『宮崎県のニュース』のほか、地域の情報番組『てげビビ!』では編集責任者とキャスター代行を兼務し、『ニュース845宮崎』や『はっけんTV宮崎』でも編集責任者を務めています。また、有事の際には『緊急報道（宮崎放送局発）』も担当するなど、責任ある立場で放送業務に携わっています。

全国各地の放送局を渡り歩き、アナウンサーとして現場で多様な経験を積む傍ら、現在は管理職としても放送局運営の一端を担う梶原氏。個人的な一面としてはハイキングを趣味とし、自然の中でリフレッシュする時間も大切にしています。長年のキャリアで培った知見を活かし、宮崎の地で地域に根差した情報発信と放送文化の発展に貢献しています。

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