梶山千里

梶山千里（かじやま ちさと）

梶山千里氏は、1940年5月13日生まれの日本の化学者であり、高分子化学を専門としています。九州大学の名誉教授であり、同大学の総長を務めたほか、独立行政法人日本学生支援機構の理事長、公立大学法人福岡女子大学の理事長兼学長といった要職を歴任しました。

生い立ちと学歴

福岡県直方市で国家公務員の家庭に生まれ、長崎県立長崎西高等学校から福岡県立鞍手高等学校へと転校し、1959年に卒業しました。その後、九州大学工学部[[応用化学科]]に進学し、1964年に卒業。1966年には同大学大学院工学研究科応用化学専攻修士課程を修了しました。さらに、1969年にはマサチューセッツ大学大学院高分子工学科博士課程を修了し、Ph.D.を取得しています。マサチューセッツ大学では博士研究員も務めました。

研究者としてのキャリア

1970年に九州大学工学部の助手として教鞭を執り始め、1975年に助教授に昇進。同年に九州大学から工学博士号を授与されました。1984年には教授となり、高分子化学の研究に尽力しました。

大学運営と学会活動

1998年には日本液晶学会の副会長に就任。2000年には九州大学大学院工学研究院長・学府長・学部長を兼務し、高分子学会会長も務めました。2001年には九州大学総長に就任し、大学運営の最高責任者として手腕を発揮しました。

その他の役職

2003年には国立大学協会の副会長に就任し、国立大学全体の発展に貢献しました。2006年には文部科学省中央教育審議会の専門委員として教育政策に関与。旭硝子財団の理事、日本レオロジー学会会長、日本Materials Research Society会長なども歴任しました。

社会貢献と受賞

2007年には内閣府知的財産戦略本部の本部員を務め、九州市民大学の理事長兼学長にも就任。マサチューセッツ大学からは卓越した同窓会会員賞を受賞し、名誉博士号も授与されました。これは、高分子物理学および高等教育への貢献が高く評価されたものです。2008年には独立行政法人日本学生支援機構の理事長に就任し、学生支援の分野でも活躍。福岡県教育力向上福岡県民運動推進会議の会長も務めました。

近年の活動

2010年には日産化学株式会社の監査役、大学評価・学位授与機構国立大学教育研究評価委員会委員長に就任。2011年には公立大学法人福岡女子大学の理事長兼学長に就任しました。2014年には日産化学株式会社の取締役に就任し、公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団の理事長も務めました。2017年には、長年の功績が認められ、瑞宝大綬章を受章しています。

統一教会との関係

2015年以降、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の関連団体である「日韓トンネル実現九州連絡協議会」の会長を務めています。また、統一教会の韓国の関連団体「韓日海底トンネル研究会」の共同代表も務めています。2022年には、統一教会の関連団体が主催した国際ウェビナーに「韓日海底トンネル研究会」の共同代表として参加しています。


梶山千里氏は、教育、研究、社会貢献と幅広い分野で活躍した人物であり、特に高分子化学の分野においては日本の第一人者として知られています。その多岐にわたる活動は、学術界だけでなく社会全体にも大きな影響を与えています。

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