森のゆうえんち

森のゆうえんちとは

森のゆうえんちは、かつて京都府京都市左京区八瀬に存在した遊園地です。京福電気鉄道の子会社である比叡産業が運営していました。総面積は約40,000平方メートルで、自然豊かな場所に位置していました。

歴史

森のゆうえんちの前身は、1925年に開園した八瀬遊園地です。戦前の八瀬遊園地は、レジャー施設だけでなく、料亭なども併設された場所でした。その後、1964年に八瀬遊園としてリニューアルオープンしました。

当初は家族向けの遊園地として親しまれ、特に夏季は大型プールが人気を集めました。しかし、モータリゼーションの進展や他の遊園地との競争激化により、徐々に客足が減少しました。

1983年にはスポーツバレー京都としてリニューアルし、若者向けのスポーツ施設を導入しましたが、経営は好転しませんでした。1999年には再びリニューアルを行い、子供向けの遊具を充実させ「森のゆうえんち」として再出発しましたが、状況は改善せず、京福電鉄の経営悪化により、2001年に閉園しました。37年間の歴史に幕を閉じました。

閉園後、跡地にはリゾートトラストが運営する会員制ホテル「エクシブ京都八瀬離宮」が建設され、かつての遊園地の面影はなくなっています。

施設

森のゆうえんちには、以下のような施設がありました。

ローラースケート
スピンレーシング
キャンナムカー
ロックンロール
パターゴルフ（9ホール/18ホール）
バズーカ砲
カーニバルゲーム
スペースシューティング
ビッグウォール
グレートランターン
パワーボード
スカイサイクル
こども遊戯
アルカトラズ
スカイコリドール
レーザーガン
ポケットバイク
ポケットクロス
ローリングコースター
アクションバギー
ファンシーサイクル
アーチェリー
フラワーカーニバル
ダーツ
グランドプール（直径50メートル円形）
ダイビングプール（25メートル7コース）
レストラン
喫茶店
軽食コーナー
宿泊施設（八瀬かまぶろ叡麓館）
料理旅館（八瀬かまぶろ喜鶴亭）

また、開園当初は「八瀬海水水族館」という水族館も併設されていましたが、1984年に閉館しました。

アクセス

最寄りの駅は叡山電鉄叡山本線の八瀬遊園駅でした。閉園に伴い駅名は「八瀬比叡山口駅」に変更されています。

エピソード

明石家さんまと島田紳助が駆け出しの頃、営業で訪れた際、観客が全く笑わず、困ったさんまが紳助をプールに落とすというハプニングがあったそうです。
「スポーツバレー京都」時代には、ラジオ番組のスポンサーになっていました。
X JAPANやLUNA SEA、黒夢といった人気バンドがライブを行ったこともあります。
レベッカとBARBEE BOYS|BARBEE_BOYSがジョイントライブを行った場所でもあります。

関連施設

長島スポーツランド：かつて存在した「スポーツバレー東海」が前身の施設です。
* エクシブ京都八瀬離宮：森のゆうえんち跡地に建設された会員制ホテルです。

森のゆうえんちは、地域の住民に愛された遊園地でしたが、時代の流れとともにその姿を消しました。しかし、その歴史は多くの人々の記憶に刻まれています。

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