森信行

森 信行 (もり のぶゆき) - 日本の音楽家

森信行は1975年6月20日に生まれた日本の音楽家であり、ロックバンド「くるり」の元ドラマーである。彼は多くのバンドに所属し、現在もフリーのドラマーとして活発に演奏を続けている。彼の音楽キャリアは多岐にわたり、アーティストとのコラボレーションやライブ活動を通じて、日本の音楽シーンに欠かせない存在となった。

来歴

森氏は徳島県に生まれ、兵庫県で育った。幼少期から太鼓に親しみを持ち、小学校3年生の時にスネアドラムを手に入れたことで音楽への興味が芽生えた。高校では吹奏楽部に所属し、部長を務めるなど、積極的に音楽活動を行なっていた。パーカッションを担当しつつ、ドラムの演奏も始めた。

立命館大学に進学した後、音楽サークル「ロックコミューン」に参加し、本格的にドラムの練習に励んだ。そこで岸田繁や佐藤征史、大村達身と出会い、現役時代には部長を務めた。様々なバンドでの経験を経て、岸田が在籍していたバンドのドラマーが辞めた際に、森は自身も誘われ、くるりの前身となるバンドに参加することになる。このとき、岸田はギターを担当していた。

1996年、森、岸田、佐藤の3人はアマチュアバンドコンテストに出場し、優勝を果たす。この成功を機に、くるりの活動が本格化していった。1998年にはデビューシングル『東京』をリリースし、メジャーデビューを果たす。そして1999年には大学を卒業した。

2002年、ツアー「うんぽこどっこいしょ」の終了後、森はくるりを脱退した。彼の脱退はラジオ番組で発表され、その後も様々なミュージシャンのサポートドラマーとして活動を続けている。

2010年にはくるり主催の「京都音楽博覧会2010」において「くるり・ザ・セッション」として共演し、2017年には『くるりの20回転』リリース記念ツアー「チミの名は。」においてクリフ・アーモンドと共演した。2022年にはくるりの14枚目のオリジナルアルバム『感覚は道標』の制作に参加し、その様子はドキュメンタリー映画『くるりのえいが』として公開された。

人物・エピソード

森には「もっくん」という愛称がある。彼の容姿について、ナンバーガールの向井秀徳は「兵隊やくざ」の頃の勝新太郎に似ていると評している。また、料理が得意であり、特にカレーを作ることが上手いとされている。レトルト食品にも詳しい。

音楽活動が進む中で、初期の頃はパールドラムを使用し、『THE WORLD IS MINE』の頃にはカノウプスに切り替わった。しかし、現在ではYAMAHAのエンドーサーとして、特注モデルのYD-9000を愛用している。

2006年に結婚した際、くるりのオリジナルメンバーと共に結婚式で演奏を行ったこともある。彼の多彩な音楽活動は、多くのミュージシャンと共演した結果として、幅広いスタイルの音楽に触れ、多様なコラボレーションを実現している。これからの活動にも期待が寄せられる。

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