森小路出入口

森小路出入口

大阪市旭区と城東区の境に位置する森小路出入口は、阪神高速道路12号守口線に設けられたインターチェンジです。守口線のナンバリングは「12-07」が付与されています。

この出入口は、都心部である1号環状線方面へと向かう車両のみが利用できる「ハーフインターチェンジ」です。そのため、守口方面への進行や、守口方面から環状線方面へ向かう車両はこの出入口を利用できません。

構造と特徴

森小路出入口は、守口線の一つ手前にある城北出口を通過した直後に本線から分岐します。そこから一般道である国道163号へ向かう約1kmにわたる長いランプウェイが伸びています。この区間は、法令上では「森小路線」という名称で、守口線とは別の独立した路線として位置づけられています。

ランプの構造は、出口と入口で異なります。出口ランプは国道163号と信号機のある交差点で直接接続していますが、入口ランプはユニークな構造を持っています。国道163号との交差点から直接進入するのではなく、一度脇へ折れ、大阪府警交通機動隊の敷地に沿った細い道を経由してからランプウェイに入る形がとられています。この独特な経路により、国道479号（大阪内環状線）など、東側からこの出入口を利用する車両は、国道163号との交差点で左折するだけでスムーズに進入できるよう工夫されています。当初の計画では、入口ランプも出口と同様に国道163号に直接接続する構造が検討されていましたが、1966年にこの計画は変更され、現在の形となりました。

施設

出入口の施設配置にも特徴があります。入口ランプを本線へ向かって進むと、料金所があり、そのすぐ先に「森小路ミニPA」というパーキングエリアが設けられています。このPAは規模は小さいながら、ドライバーの休憩に利用できます。一方、出口ランプ側には、料金所もPAも設置されていません。ただし、ETCによる通過情報を把握するためのフリーフローアンテナは出口側にも設置されており、ETC利用者は停車せずに通過できます。

将来構想

森小路出入口の本線部分は、将来の延伸を考慮した構造で建設されました。実際、1968年にこの出入口が供用を開始した時点では、ここからさらに先へと路線を延ばす構想が存在していたようです。しかし、供用からわずか2年後の1970年に阪神高速道路網の将来計画が見直された結果、この構造を活用できるような新たな路線構想は残念ながら消滅しました。

接続道路・周辺環境

接続する一般道は国道163号です。近隣には国道479号や国道1号といった主要な道路も通っており、周辺地域や大阪市内へのアクセス拠点となっています。

周辺には、広大な敷地を持つ花博記念公園鶴見緑地や、大型商業施設であるイオンモール鶴見緑地などがあります。また、公共交通機関も充実しており、京阪電気鉄道京阪本線の関目駅や森小路駅、大阪メトロ今里筋線の新森古市駅や関目成育駅、大阪メトロ谷町線の関目高殿駅といった複数の鉄道駅が徒歩圏内に存在し、鉄道への乗り換えも可能です。

遠方からのアクセスとしては、第二京阪道路の門真インターチェンジとの連携が挙げられます。第二京阪から阪神高速へ連続して走行する場合、通常は近畿自動車道を経由して東大阪線を利用するのが一般的で、乗継割引も適用されます。しかし、東大阪線が渋滞したり通行止めになったりしている場合は、第二京阪門真ICと森小路出入口の間を一般道で移動することで、かえって所要時間が短縮されるケースもあります。

沿革

森小路出入口は、1968年（昭和43年）5月1日に供用を開始しました。これは、阪神高速道路の森小路線の一部である、城北から森小路までの区間が開通したことに伴うものです。

隣接施設

阪神高速森小路線上では、城北ジャンクションの次に位置し、出入口施設の手前には森小路ミニPAがあります。

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