森山良二

森山 良二（もりやま りょうじ）

森山良二は、1963年7月20日に福岡県北九州市で生まれた元プロ野球選手で、現在はプロ野球コーチとしても活躍しています。彼は投手としての実績に加え、豊富な指導経験を持ち、福岡県出身の著名なスポーツ人物の一人です。

経歴

プロ入り前

森山は福岡大附属大濠高校で野球の才能を開花させ、特に高校3年生の夏には甲子園に出場しました。彼の投球は非常に優れた球威を誇り、初戦では完投勝利を果たしましたが、次の試合で敗退しました。彼は早稲田大学を志望し、2年間浪人した後に北九州大学に進学しました。大学でも外野手として成功を収め、特に1985年にはエースとしてチームを3位に導きました。その後、西武ライオンズから入団の打診を受け、大学を中退してプロ入りを果たします。

西武ライオンズ時代

1987年、森山は西武ライオンズに入団し、1年目からその身体能力を発揮しました。彼は9月10日に一軍デビューを果たし、続く10月13日には初勝利を挙げました。1988年シーズンには先発ローテーションに入り、パームボールを武器にしっかりとした成績を残しました。同年の日本シリーズでは第4戦で完封勝利を収め、優秀選手賞を獲得しました。この活躍により、新人王に選ばれるなど、若手選手として期待される存在となりました。

しかし、1989年は肘と肩の故障に悩まされ、わずか2試合にしか登板できませんでした。1991年からは軟投派への転向を志し、再起を目指します。

横浜ベイスターズ時代

1993年、森山は横浜ベイスターズに移籍し、そこで中継ぎや先発の谷間を担いました。5年ぶりの先発勝利を挙げるなど、徐々に活躍の場を広げましたが、1995年をもって現役を引退しました。

現役引退後の活動

森山は引退後、横浜ベイスターズのコーチを務め、その後は古巣の西武ライオンズに復帰し、さまざまな役職を歴任しました。監督就任のオファーを受けた福岡レッドワーブラーズでの経験を経て、2010年から楽天ゴールデンイーグルスの一軍投手コーチとして活躍しました。2013年には球団史上初のリーグ優勝と日本一に貢献し、その後も指導者としてのキャリアを積んでいきます。

2023年には三軍監督を務め、2024年からはリハビリ担当コーチとして新たな役割が期待されています。

プレースタイルと人柄

森山は、最速143km/hの速球に加えて、パームボールやカーブ、スライダーなど多彩な球種を持ち、特に制球力の良さが際立っていました。性格は温厚で、選手たちからの信頼も厚く、後輩からも慕われる存在でした。

彼のプロとしてのキャリアは、数々の苦労と成功に彩られており、多くの若手選手にとってその姿勢や指導力は大いに参考になるでしょう。

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