森村献

森村献（もりむらけん、1954年 5月22日 - ）は、東京都出身の音楽家であり、その才能はピアニスト、プロデューサー、作曲家、編曲家と多岐にわたります。

経歴

5歳からクラシックピアノを学び始め、学習院高等科在学中にはロックバンドを結成するなど、幼少の頃から音楽に親しんでいました。1974年、かまやつひろしのバックバンドとしてプロデビューを果たし、かまやつのアルバムで編曲家としてのキャリアもスタートさせました。

1979年には、日本初のサルサグループ「オルケスタ・デル・ソル」にピアニスト兼編曲家として加入。同グループでは、これまでに8枚のアルバムを発表しています。また、高中正義のアルバム4枚、鳥山雄司のアルバム3枚にも参加。神保彰、櫻井哲夫の音楽ユニット・ジンサクのアルバム6枚では、キーボーディストとしてだけでなく、ほぼ全曲の編曲も担当しました。

髙橋真梨子、SMAP、MISIA、中森明菜、小柳ゆき、チカブーン、オルケスタ・デ・ラ・ルス、中山美穂、マリーン、アルベルト城間、河合奈保子、酒井法子、グレース・マーヤ、渡辺真知子など、数多くの著名なアーティストに楽曲提供や編曲を手掛けています。2009年には、NHKみんなのうた「サルサいいないいね」の作曲・編曲を担当し、2020年6月28日にはNHK BS1「家ピアノ」に出演するなど、メディアへの露出も積極的に行っています。

海外での活動

森村献は、海外での活動も積極的に展開しています。1995年には、「オルケスタ・デル・ソル」の一員として、ニューヨーク・トライベッカ・パフォーミング・アート・センターでの公演に参加（東京ニューヨーク姉妹都市35周年イベント）。1999年には、日本人サルサ・オールスターズ「Estrellas Del Japon」を結成し、キューバ、メキシコ、ベネズエラなど中南米各国で文化交流公演を実施しました（国際交流基金主催）。同年には、「熱帯ジャズ楽団」の一員として、ニューヨーク・カーネギーホールでの公演も行っています。

2001年には、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のピアニスト、Rubén Gonzálezとキューバ（ハバナ）でデュオ・レコーディングを敢行。この録音は、2003年にリリースされたソロアルバム「MILAGRO」に収録されています。2004年には、「Estrellas Del Japon」としてキューバ、メキシコ公演（国際交流基金）。2009年には、キューバで自作曲”Caprichoso”の録音と動画撮影（雑誌ステレオサウンド企画）。2018年には、「オルケスタ・デルソル」としてメキシコ、キューバ、ドミニカ共和国にて文化交流公演（国際交流基金）。2019年には、自己のユニットによる「ジブリ・デ・ラテン」コンサートを韓国ソウル市、ソンナム市で現地のオーケストラと共演（全曲編曲）するなど、国際的な舞台でも活躍しています。

国内での活動

国内においても、1997年に映画「虹をつかむ男南国奮斗篇」挿入歌の作曲・編曲を手掛けたほか、2005年・2006年には、お台場ヴィーナスフォートにて「Tokyo Salsa Festival」を開催。2007年には、天王洲銀河劇場にて「GINGA SALSA」コンサートを開催しました。2008年には、東京厚生年金会館にて、キューバ人女性歌手オマーラ・ポルトゥオンドの来日公演でゲスト出演。六本木スイートベイジルにてアルバム「MANTECA」発売記念コンサート「MANTECA SPICIAL」公演。2009年には、映画「釣りバカ日誌20 ファイナル」挿入歌を編曲。2011年には、天王洲銀河劇場にて「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のJuan de Marcos González 率いる「Afro-Cuban All stars」の来日公演にゲスト出演。2012年には、六本木スイートベイジルと金沢・北國新聞会館ホールにて、森村献ユニット+今陽子、Shiho(Fried Pride)をゲストに「青春のラテン・コンサート」公演。2014年には、天王洲銀河劇場にて「オルケスタ・デル・ソル／オルケスタ・デラ・ルス」合同公演を開催。2016年には、大田区アプリコホールにて「CUBAN FANTASY」公演の音楽監督（翌年Vol.IIも開催）。「オルケスタ・デル・ソル」として藤沢市民会館（ゲスト南佳孝・麻倉未稀）、名古屋ブルーノート、ビルボードライブ大阪（ゲスト織田哲郎）、お台場Zepp DiverCity（サルサ・コングレス）で開催。2017年には、大田区アプリコホール、福井・沼津にて「オルケスタ・デル・ソル／オルケスタ・デラ・ルス」合同公演を開催。2018年には、名古屋ブルーノートにて「オルケスタ・デル・ソル」公演（ゲスト浜崎貴司）を開催するなど、精力的に活動しています。

現在の主な活動

現在、森村献は、「森村献スペシャル」、「熱帯ジャズ楽団」、「BEYOND GENERATIONS」という3つのユニットを中心に活動しています。「森村献スペシャル」は、六本木キーストン・クラブを拠点に、大田区市民プラザや川崎市民プラザなどに出演。2013年より年2回、震災後の気仙沼に赴いて復興支援ライブを行っています。「熱帯ジャズ楽団」には、1998年よりピアニストとして参加し、数多くの作曲・編曲を提供。発表アルバムは20枚に及んでいます。「BEYOND GENERATIONS」は、シンガーソングライターのエリック・フクサキと結成したユニットで、中南米における日系移民たちの子孫に向けた楽曲"Puente Sobre El Mar"（虹の架け橋）を世界に広める活動を行っています。

ディスコグラフィー

オリジナル・アルバム

FOOTBALL SQUEEZE Vol.1 ESPERANZA （1994年3月）
HEART OF CUBA （2001年4月）
SONADOR （2002年4月）
MILAGRO （2003年11月）
MANTECA （2007年11月）
RESPIRO （2011年9月）
SEVEN STEPS TO HEAVEN （2021年12月）

外部リンク

森村献公式ページ
所属事務所サイト
森村献 Facebook
* 熱帯JAZZ楽団

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