森村経太郎

森村経太郎は、1889年（明治22年）11月8日に奈良県で生まれ、1971年（昭和46年）2月17日にその生涯を閉じました。彼は大日本帝国陸軍の軍人として、そのキャリアを積みました。

最終階級は陸軍少将で、功三級を授与されています。陸軍士官学校第23期、陸軍大学校第32期を卒業しており、軍人としての高度な教育を受けています。

1935年（昭和10年）8月1日には陸軍歩兵大佐に進級し、豊橋陸軍教導学校附となります。その後、1936年（昭和11年）8月には千葉連隊区司令官を経て、1937年（昭和12年）8月には歩兵第37連隊長（関東軍・第4師団・歩兵第32旅団）に就任しました。この時期、彼は部隊の指揮官として、その能力を発揮しました。

1938年（昭和13年）7月15日には陸軍少将に進級すると同時に、歩兵第28旅団長（第1軍・第14師団）に任命され、日中戦争に出征しました。戦地では、旅団長として部隊を率い、激戦を経験しました。

1940年（昭和15年）8月1日に待命となり、同年8月31日に予備役に編入されましたが、1944年（昭和19年）3月14日に再び召集を受け、第1野戦補充隊長（第20軍）に就任しました。戦局が悪化する中、後方部隊の指揮を執りました。終戦間際の1945年（昭和20年）2月20日には東部軍管区司令部附となり、敗戦を迎えました。

森村経太郎の軍人としてのキャリアは、明治、大正、昭和という激動の時代を駆け抜け、日中戦争という大きな戦役にも参加したものでした。彼の経歴は、当時の日本の軍事史を理解する上で重要な資料となります。

参考文献

外山操・森松俊夫 編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
* 外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

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