森田豊寿

森田豊寿（もりた とよひさ）

森田豊寿（1895年2月14日 - 1962年1月6日）は、昭和時代に農業協同組合の指導者、政治家として活躍しました。衆議院議員、参議院議員を歴任し、地域社会の発展に貢献しました。

生涯

森田豊寿は、1895年（明治28年）2月14日に静岡県駿東郡楊原村下香貫（現在の沼津市下香貫楊原）で、沼津市長を務めた森田泰次郎の長男として生まれました。1917年（大正6年）に千葉高等園芸学校を卒業後、父の勧める銀行家の道を選ばず、農業経営に従事しました。

農業協同組合運動への貢献

1921年（大正10年）に楊原産業組合を設立し、組合長に就任しました。その後、沼津市販売購買利用組合長、沼津市農会長、沼津市信用組合長、静岡県信用組合連合会専務理事などの要職を歴任し、地域農業の発展に尽力しました。1941年（昭和16年）からは静岡県内の各種農業団体の代表を務め、沼津倉庫社長、静岡県食糧品工業社長、同県蚕糸社長、駿河銀行（現スルガ銀行）取締役なども兼任しました。

政治家としての活動

1931年（昭和6年）に沼津市会議員に選出され、4期にわたりその職を務め、沼津市議会議長も務めました。1946年（昭和21年）4月の第22回衆議院議員総選挙に静岡県選挙区から出馬し、初当選を果たしました。1947年（昭和22年）4月の第1回参議院議員通常選挙では、静岡県地方区から日本自由党公認で出馬し当選。1953年（昭和28年）4月の第2回通常選挙で再選され、衆議院議員を1期、参議院議員を連続2期務めました。この間、自由党静岡県支部長、第5次吉田内閣・経済審議政務次官、自由党静岡県支部選挙対策委員長などを歴任しました。

その他の役職

政界での活動以外にも、農林中央金庫理事、沼津市農業協同組合長、家の光協会理事、日本茶業協会（現日本茶業中央会）会長、日本茶業農業協同組合連合会会長、全国農業協同組合連合会理事など、多岐にわたる要職を歴任し、日本の農業の発展に大きく貢献しました。

森田豊寿は、農業協同組合の指導者として、また政治家として、地域社会、ひいては日本の農業の発展に大きく寄与した人物として、その功績は長く記憶されることでしょう。

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