植木日

植木日（シンモギル）について

植木日とは、大韓民国における特別な記念日であり、毎年4月5日に木を植えることが定められています。この日、国民は森林再生の重要性を再認識し、植樹を通じて自然保護や環境意識を高めることを目的としています。

由来

植木日の起源は日本統治時代にさかのぼります。初代朝鮮総督の寺内正毅は、荒れた朝鮮の自然に心を痛め、「自然に草木を甦らせることが必要だ」との考えを述べ、治山治水の10カ年計画を策定しました。この計画により、洪水の発生頻度が大幅に減少し、水田の面積は1910年の84万7000町歩から1927年には162万町歩へと増加しました。

さらに、朝鮮の人々に愛林思想を根付かせるため、1911年から農林局が毎年植樹を行い、30年間で約5億9000万本もの樹木が植えられました。この頃の日本では、神武天皇祭に日が重なる4月3日が愛林日として定められていました。

沿革

朝鮮戦争後、1946年に大韓民国政府によって植木日は公式に制定され、1949年には『官公署の公休日に関する規定』によって祝日とされました。しかし1960年には砂防の日が定められたことにより、公休日からは除外されました。その翌年には再び公休日に戻されました。

1973年に『各種記念日などに関する規定』によって正式な記念日として指定されましたが、1990年には公休日から除外するという意見が強かったものの、4月5日が寒食や清明といった他の行事と重なることから、存続が決定されました。しかし、最終的に2006年からは公休日としての地位を失い、記念日としての位置づけに変わりました。

北朝鮮の状況

対照的に、北朝鮮では住民が戦後に伐採や開墾を行ったため、山林の状況は悪化しており、かつての豊かな森林は禿山となってしまった状況です。このような背景からも、植木日が持つ意義はますます重要となっています。

まとめ

植木日は、自然との共生を考える大切な日でもあり、多くの国民が参加し、緑豊かな未来を築くための一歩となることを願っています。この日をきっかけに、森林再生や環境保護に対する意識がより高まることが期待されます。

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