植田町 (いわき市)

植田町

植田町（うえだまち）は、福島県いわき市の南部に位置する町です。郵便番号は974-8261です。この地域は、昭和30年（1955年）の町村合併により勿来市が成立する以前は、旧石城郡植田町の中心地として栄えていました。

地理

いわき市の南端近くにあり、勿来地区の一部を構成しています。北側は江畑町、東側は石塚町、東田町、佐糠町、南側は錦町、西側は仁井田町、中岡町とそれぞれ隣接しています。歴史的には、概ね明治初期の町村制が施行される前の菊多郡植田村の区域を基礎としています。町域は、二級水系である鮫川とその左岸支流である渋川が合流する一帯に位置しており、これらの河川に挟まれた地形が特徴です。

勿来地区の中心的な市街地として機能しており、多様な商業施設と住宅地が混在する活気あふれるエリアです。地域の治安は植田町内に所在するいわき南警察署が管轄し、消防は隣接する錦町にある勿来消防署が担当しています。

自然

町域内を流れる主要な河川としては、鮫川と渋川、そして天神川があります。自然と触れ合える場所として、鮫川河川敷公園が整備されています。

歴史

この地域の歴史は、明治時代から現代にかけて多くの変遷を経てきました。明治12年（1879年）1月27日、福島県における郡区町村制の施行に伴い、かつて平藩領であった植田村は菊多郡に属する村となりました。その後、明治22年（1889年）4月1日の町村制施行時には、植田村を含む周辺11村が合併し、新たに菊多郡鮫川村が発足。旧植田村の区域はその大字となりました。

明治29年（1896年）4月1日には、菊多郡と周辺郡との合併により石城郡が発足し、鮫川村は石城郡泉村に編入されました。そして大正12年（1923年）4月10日、鮫川村は名称を変更するとともに町制を施行し、植田町となります。昭和30年（1955年）4月29日には、植田町は山田村、錦町、川部村、勿来町との合併により勿来市の一部となり、勿来市の大字となりました。

さらに昭和41年（1966年）10月1日、勿来市が平市・常磐市・内郷市・磐城市など広範な自治体との合併に参加したことで、いわき市が誕生し、植田はいわき市勿来地区の大字として位置づけられます。その後、昭和51年（1976年）には、植田町の一部区域が周囲の町丁と合わさって、新たに中岡町として分離・新設されるという変化も経ています。

交通

交通の利便性も高い地域です。

鉄道: JR常磐線の植田駅が町内にあり、主要な公共交通機関として利用されています。
道路: 国道6号の常磐バイパスが通り、地域内外へのアクセスを支えています。その他、茨城県道・福島県道10号日立いわき線、福島県道20号いわき上三坂小野線、福島県道56号常磐勿来線といった主要な県道が町内を通っています。また、鮫川にかかる鮫川大橋や鮫川橋といった重要な橋梁も存在します。

主な施設

植田町には、住民生活を支える様々な施設が集まっています。

公共施設: 植田郵便局、いわき南警察署、市立勿来図書館、植田公民館などがあります。
金融機関: 福島銀行植田支店、常陽銀行植田支店といった銀行の支店があります。
* その他: 地域には植田八幡神社が鎮座しています。

この他、町内の小・中学校の学区や、世帯数・人口に関する情報も整備されています（具体的な数値は変動するためここでは割愛します）。

もう一度検索