楢原山

楢原山（ならばらさん）

楢原山は愛媛県今治市に位置する美しい山で、標高は1041メートルです。この山は高縄山系の中央部分にあり、蒼社川本流とその支流である木地川に挟まれた位置にあります。自然に囲まれた爽やかな環境が魅力で、多くの登山者には癒しの場所となっています。

山の魅力

楢原山の山頂には、1300年以上の歴史を持つ奈良原神社の跡があります。この神社は信仰の対象として多くの参拝者に親しまれており、周辺には風情ある景色が広がります。また、少し下った地点には、蓮華寺跡を示す石碑があります。この石碑は、かつてこの地に存在した寺院の名残を感じさせます。

特筆すべきは、昭和9年に奈良原神社の境内で発見された平安時代末期の銅宝塔です。この宝塔は全長71.5cmで、伊予国奈良原山経塚から出土した品々の一部として国宝に指定され、現在は玉川近代美術館に収蔵されています。このように、楢原山は歴史的な遺物が豊富で、文化的な価値も高い場所です。

登山とアクセス

楢原山には三角点は設置されていないものの、南方に位置する古権現山の頂上には1003.4mの三角点が設けられています。このため、登山の際は周辺の地形を確認することが重要です。

アクセスについては、鈍川温泉郷から木地川をさかのぼり、湯ノ谷林道に入り、最終地点まで車で向かうことができます。途中、標高900メートルまで車で行けるため、残りの2kmは遊歩道を通って約30分歩くことで山頂に到達できます。自然を満喫しながらの散策は、日々の疲れを癒すひとときになるでしょう。

文化財と自然

楢原山は、その文化財だけでなく、自然も大切にされています。特に、県指定天然記念物の「子持ち杉」が存在し、これは昭和32年12月14日に指定されました。この杉は見た目も美しく、多くの訪問者にとって熊のような迫力があります。また、周囲の自然環境も保全されているため、四季折々の風景を楽しむことができます。

まとめ

楢原山は、自然、歴史、文化が一体となった魅力あふれるスポットです。登山を楽しむもよし、歴史を感じることもできるため、観光やレクリエーションに最適な場所です。ぜひ一度、愛媛県今治市のこの地を訪れて、その魅力を体感してください。

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