楢崎欣弥

楢崎 欣弥（ならざき きんや）

楢崎欣弥（1943年8月19日 - 2019年3月15日）は、日本の政治の舞台で活動した政治家であり、民主党に所属して衆議院議員を2期務めました。政治家一家に生まれた彼は、父である楢崎弥之助の影響を受け、また社会民主連合の書記長や副代表としての役割も果たしていました。母方は、部落解放同盟の執行委員長、松本治一郎の親族という背景も持っています。名前の由来は、泉鏡花の小説『瀧の白糸』に登場する検事にあたります。

来歴

福岡県福岡市に生まれ育った楢崎は、東福岡高等学校を経て日本大学法学部の政治経済学科を卒業しました。大学卒業後は農用地開発機械公団（現在の森林整備センター）に勤務し、その後は父の秘書として政治の世界に身を置くこととなりました。

1996年、楢崎は新進党の公認を受けて福岡3区から衆議院議員選挙に立候補しましたが、その選挙では自由民主党の候補者である太田誠一に敗れ、議席を得ることはできませんでした。この選挙区は、父・弥之助が選出されていた旧福岡1区の一部を含むものです。なお、弥之助が所属していた社会民主連合は1994年に解党となり、多くの議員が日本新党や新党さきがけに参加する中で、楢崎自身はいずれの党にも参加しませんでした。また、日本新党は1995年に新進党に合流しています。

2000年の第42回衆議院議員選挙では選挙区を福岡4区に変更して再出馬しましたが、自民党の渡辺具能に敗れました。しかし、彼は重複立候補していた比例九州ブロックで復活し、初当選を果たしました。続く2003年の第43回衆議院議員選挙でも再び渡辺に敗れたものの、比例復活での当選を果たしました。けれども、2005年の第44回では比例復活も果たせず、次の選挙に向けて準備を進めていた際、2007年10月に次期選挙には立候補しないことを発表。これにより政界を引退することになりました。後継候補には古賀敬章が選ばれました。

政界引退後の2010年には、民主党の参議院議員候補であった村田直治への支持を呼びかける文書を公示前に作成・郵送したことで、公選法違反の容疑で略式起訴され、30万円の罰金を科せられました。

2019年3月15日、楢崎は肺炎により福岡市の病院で逝去しました。享年75歳でした。

政策・主張

楢崎は、2003年に静岡空港建設に反対する国会議員の署名活動に参加し、環境問題や地域の声に敏感な政治家であることを示しました。

脚注

• - [世襲議員一覧]
• - [福岡市立馬出小学校 - 出身小学校]
• - [福岡県出身の人物一覧]

もう一度検索