極位極官

極位極官（きょくいきょっかん / ごくいごっかん）

極位極官とは、ある人物が生涯において授かった最高の位階（極位）と官職（極官）を指す言葉です。極官という言葉は、極位極官全体を指す場合にも用いられます。

律令制における極官

律令制度下においては、最高の官職は極官と呼ばれ、制度上は太政大臣がこれに相当しました。しかし、平安時代中期以降、人臣から摂政や関白が任命されるようになると、これらの職が極官として認識されるようになっていきます。

公家社会における極位極官

平安時代後期になると、家職が形成され、貴族や官人の極位極官は家ごとにほぼ固定されるようになりました。この極位極官に基づいて、摂家、清華家、大臣家、羽林家、名家、半家といった公家の家格が決定されるようになります。公家社会においては、自身の家格における極官を超える官位に任命されることは非難の対象となり、かえって不幸な出来事を招くとされる「官打ち」という思想が形成されました。極位極官制度は、このように身分秩序を統制する役割を果たし、その影響は幕末まで続きました。ただし、治天の君や武家政権（将軍）と個々の公家との関係によっては、この原則が無視されることもありました。

武家社会における極位極官

武家においても、羽林家に準じた家格が定められました。具体的な極位極官については、時代や幕府の役職によって異なりました。

武家の極位極官の例

以下に、各時代における武家の極位極官の例を示します。

鎌倉時代：(具体的な情報が不足)
室町時代：(具体的な情報が不足)
江戸時代：(具体的な情報が不足)

幕府の役職

幕府の役職における極位極官については、詳細な情報が不足しています。

参考文献

槇道雄「極位」『日本歴史大事典 2』（小学館、2000年） ISBN 978-4-09-523002-3