極東証券

極東証券株式会社について

極東証券株式会社（英: KYOKUTO SECURITIES CO.,LTD.）は、東京都中央区に本社を置く日本の証券会社であり、投資銀行としても知られています。この会社は三井グループに属しつつも、独自の色合いを強く持っていることが特徴です。

会社の営業形態と特徴

極東証券は主に、富裕層向けの保守的な対面営業を行っていることから、店頭での営業が中心です。また、他の大手証券会社が取り扱わないようなニッチ商品や、独自の社債および外債に特化した営業活動を行っています。これにより、顧客に対して幅広い選択肢を提供しているのが強みとなっています。

さらに、極東証券は豊富な債券ラインナップを持ち積極的に提案しており、不動産証券化商品の提供なども行っているため、投資銀行業務の側面も兼ね備えています。同社は、専門部署である投資銀行本部を設けており、投資銀行に関連するサービスを充実させています。

店舗展開と業界での位置づけ

東京都内には9店舗を展開しており、加えて神奈川県、大阪府、愛知県にも店舗があります。業界内では、藍澤證券やいちよし証券などと同様に中堅の証券会社として認識されています。このような立ち位置により、競争が激しい証券業界においてもそれぞれのニッチで強みを持ち続けています。

沿革

極東証券の歴史は1947年に遡ります。この年、冨士証券株式会社として設立され、1949年に極東証券株式会社へと改称されました。1972年には三井銀行との業務提携を結び、不動産関連の事業拡張や新たな証券関連サービスの展開に取り組みます。その後、1989年には海外進出を果たし、1990年には金地金取引の承認を取得しました。

2000年には極東不動産株式会社を合併し、次第に投資銀行業務を強化していきました。2005年に東京証券取引所第2部に上場し、その後第1部へと移行。金融商品取引法に基づく業者登録も行い、法人と顧客両方に対する信頼性の構築を進めました。

2012年4月に創業家の菊池一広が社長に就任し、企業戦略の見直しにも注力するようになります。

関係会社

極東証券は複数の連結子会社を持ち、中でも極東プロパティや株式会社FEインベスト、いくつかの合同会社が存在します。これにより、証券業務だけでなく、不動産関連など多様なサービスを提供しています。また、非連結子会社として株式会社極東証券経済研究所も所有し、これが情報収集やリサーチ機能を担っています。

まとめ

極東証券株式会社は、日本の証券業界において独自の地位を築いており、特に対面営業やニッチな商品提供に特化されています。今後もその役割を強化し続けると期待されています。

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