極真会館松井派

極真会館松井派

極真会館松井派（きょくしんかいかん まついは）は、分派した極真カラテの団体の一つで、正式には一般財団法人国際空手道連盟極真会館という名称です。この団体の館長である松井章圭は、極真空手の創始者である大山倍達の理念を引き継ぎ、国内外において多くの大会を開催しています。

歴史の概要

大山倍達が亡くなった後、極真空手はいくつかの派閥に分かれてしまいましたが、その中でも松井派は正統な流れを汲んでいると自負しています。松井館長は、団体名称を変えずに活動を続けていること、東京・池袋に本部を置いていること、長年にわたる恒例行事を重ねていることがその根拠だと主張しています。

2015年には、空手のオリンピック種目化を目指し、全日本空手道連盟と友好団体を結成したことを発表しました。この年の9月25日には、6つのフルコンタクト空手団体と連携を強化し、空手の地位向上を目指すイベントを開催することが決定しました。

さらに、2016年には全日本ウェイト制大会から新しい組手ルールを導入することを発表し、5月には全日本空手道連盟から講師を招いた講習会も実施されました。2017年には、全日本空手道連盟の強化選手選考会に当館の選手が初めて出場し、2020年東京オリンピック出場に向けた取り組みが進められました。2018年には、大阪で全空連のルールに基づく大会を開催し、競技の質も高めています。

団体の役員

松井派の役員を見てみると、館長を務める松井章圭のほか、最高顧問として郷田勇三、国際委員会の委員に磯部清次、五来克仁、ケニー・ウーテンボガードが名を連ねています。このような充実した役員構成は、団体の運営が実効性を持つことに寄与しています。

友好団体との関係

松井派は、新日本空手道連盟正道会館、国際大山空手道連盟、IBMA極真会館など多くの友好団体と連携し、相互の発展を目指しています。これにより、選手たちはさまざまな大会やトレーニング機会を得ることができ、空手のさらなる進化を促進しています。

開催する大会

松井派は、I.K.O.フルコンタクトルールによる全日本空手道選手権大会や全世界空手道選手権大会、また全日本ウェイト制選手権や国際親善空手道選手権大会など、様々な規模の大会を開催しています。これらの大会は、選手たちが技を競い、成長する貴重なステージとなっています。

主な選手たち

松井派からは多くの著名な選手が輩出されています。たとえば、長嶋一茂は元プロ野球選手であり、当会館所属として全関東大会で優勝したことがあります。また、俳優の横浜流星は13・14歳男子の部で国際青少年大会で栄冠を手にしました。

さらに、那須川天心はジュニアの世界大会で優勝し、”ブラックパンサー”ベイノアは、空手に加えお笑い芸人としても活躍しています。そして、上田幹雄は2019年に全世界空手道選手権大会で日本人として16年ぶりに世界王者になりました。

結論

極真会館松井派は、名実ともに極真空手の正統な流れを汲み、国内外で多岐にわたる活動を行っています。その歴史と成果は、今後の空手界の発展に寄与し続けることでしょう。

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