構

構（かまえ）について

「構」とは、少なくとも二つの辺にまたがる漢字の構成要素です。この部品は、文字を包むような形状を持っており、その用途によって異なる種類があります。以下に、構の代表的な種類とそれに関連する漢字を解説します。

もんがまえ（門構）

「もんがまえ」は、開、間、関など、門に関する意味を持つ漢字に使われます。構の中でも最も多くの漢字が存在し、常用漢字には「閉」「開」「間」「閑」「閣」「関」「閥」「閲」「闇」「闘」が含まれています。
表外字には「閂」「閃」「閊」「閏」「閤」「閨」「閻」「閾」「闊」「闖」「闢」などがあり、これらは一般的に使用されない漢字です。この部品はかつて「とうがまえ」と呼ばれていたこともありますが、文字の進化とともに変化してきました。

くにがまえ（国構）

「くにがまえ」は、「国」「囲」「園」など、周囲を囲む意味を表します。この構は、常用漢字として「四」「囚」「因」「回」「団」「囲」「困」「図」「固」「国」「圏」「園」があります。また、表外字には「囮」「圃」なども存在します。ここで使われる形は、場所や範囲を限定する役割を持っています。

はこがまえ・かくしがまえ

「はこがまえ」と「かくしがまえ」は、「区」「匿」「匹」といった隠す意味を持つ漢字に関連付けられます。これらは元々異なる字形だったものの、ようやく同じ形が使用されるようになりました。常用漢字には「匠」「区」「匹」「医」「匿」があり、表外字には「匡」「匣」が確認できます。

ぎょうがまえ・ゆきがまえ

「ぎょうがまえ」は、「街」「衛」「術」など、道に関連する意味を示しています。独自の部首を持ちながらも、一般的には良く知られています。常用漢字には「術」「街」「衝」「衛」「衡」があり、表外字として「衍」「衒」「衢」「銜」などがあります。

つつみがまえ

「つつみがまえ」は、「包」「勺」など、物体がカールする様子を具現化します。これは、身体がかがみ込む動作を表しており、除外対象の「句」は「口部」に属します。常用漢字には「勾」「匂」「包」があり、表外字には「勺」「匁」「勿」「匍」「匐」といった漢字も見られます。

けいがまえ

「けいがまえ」は、「冊」などに使われる構で、部首の名は「どう」とされていますが、辞書により「内」が含まれることもあります。常用漢字には「円」「冊」「再」が含まれます。

かざがまえ

「かざがまえ」は、「凪」などを表し、国字で形成された例外的な部品です。「風」が基となっており、部首としては「きにょう」に含まれています。常用漢字には「凡」があり、表外字として「凧」「凪」「凩」「凰」などがあります。

ほこがまえ

「ほこがまえ」は、戦に関連した漢字で、例として「戎」「戒」などがあります。常用漢字には「成」「我」「戒」「戚」「戴」が含まれ、表外字には「戊」「戎」「或」といった漢字があります。

しきがまえ

「しきがまえ」は、「式」「弐」などに使われます。常用漢字は「式」「弐」のみで、表外字として「弑」などが存在します。

きがまえ

「きがまえ」は、「気」を表し、特に蒸気の意味を持っています。広く知られている構ではあるものの、利用される漢字は「気」のみとされています。常用漢字の他にも、表外字として「気」の派生や変形があるかもしれません。

とうがまえ・たたかいがまえ

「とうがまえ」は戦に関する字が多く集まった構で、特に漢字「鬨」などがその一例です。これに伴い、常用漢字は存在しませんが、表外字には「鬨」「鬩」「鬮」などが存在しています。

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このように「構」は、漢字の中で非常に多様な意味を持つ重要な要素です。部首や偏旁とともに、漢字の制定や進化に寄与しています。

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