樋口大介

樋口大介（ひぐち だいすけ、1943年8月18日 - ）は、ドイツ文学者であり、國學院大學の名誉教授です。専門はドイツ近現代文学です。

経歴

1943年、新潟県に生まれました。東京大学文学部独文科に進学し、中野孝次の指導を受けました。1967年に同大学を卒業後、大学院に進み、1970年に修士課程を修了しました。

その後、國學院大學文学部の助教授に就任し、後に教授に昇格しました。2012年に國學院大學を定年退任し、名誉教授となりました。

研究内容と業績

樋口大介は、特にドイツ近現代文学、特にフランツ・カフカの研究に力を注ぎました。カフカの作品を独自の視点から分析し、その文学的意義を明らかにしました。彼の研究は、カフカ作品の解釈に新たな視点をもたらし、日本のドイツ文学研究に大きく貢献したと言えるでしょう。

著作

『ニーチェを辿る』泰流社 1985
『世界戦争の予告小説家カフカ 『変身』と『判決』』河出書房新社 2005
『『変身』ホロコースト予見小説』河出書房新社 2006

翻訳書

『殺された女神』AD.E.イェンゼン著、[大林太良]]・牛島巌共訳、[[弘文堂] 1977
『トーマス・ミュンツァー 革命の神学者』[エルンスト・ブロッホ]]著、今泉文子共訳、[[国文社] 1982
『黄金の番人:古代の中部アジア』L.I.アルバウム・B.ブレンチェス著、大林太良監訳、高濱秀・樋口大介共訳 泰流社 1983
『ヴォルフ 大作曲家』アンドレアス・ドルシェル著、音楽之友社 1998

論文

CiNiiで確認できます。

樋口大介は、教育者としても多くの学生を育成し、ドイツ文学の魅力を伝えてきました。彼の退任後も、その学術的遺産は後進の研究者たちに受け継がれています。

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