権晶秀

権 晶秀

権 晶秀氏（クォン ジョンス、1981年7月8日生まれ）は、日本のラグビー界で指導者として活動している人物です。特に、大阪府にある大阪朝鮮高級学校のラグビー部監督として広く知られています。

選手としての歩み

奈良県に生を受けた権氏は、若い頃からラグビーに打ち込みました。高校は大阪朝鮮高級学校に進学し、ラグビー部で汗を流しました。この時期、同校には後にプロサッカー選手として日本のJリーグなどで活躍することになる梁勇基氏が同期生として在籍していました。

高校卒業後、権氏は朝鮮大学校に進学し、引き続きラグビーに取り組みました。大学でのプレーを経て、その後はクラブチームである千里馬クラブに所属しました。現役時代のポジションは、フォワードの中でも運動量が多く、密集でのボール争奪やオープンなプレーに貢献するフランカー（FL）でした。選手として培った経験と知識は、後の指導者キャリアの基盤となります。

指導者としてのキャリア

選手としての道を終えた権氏は、指導者としてラグビー界に貢献することを決意しました。そして2015年、自身の母校である大阪朝鮮高級学校ラグビー部の指揮官に就任しました。大阪朝鮮高級学校は、かつて全国高等学校ラグビーフットボール大会（通称：花園）で何度も上位に進出し、準優勝の経験もあるなど、全国レベルでその名を馳せてきた強豪校です。権氏には、その輝かしい伝統を受け継ぎ、新たな歴史を刻むことが期待されました。

監督就任後、権氏はチームの強化に努めました。そして、指導者としての手腕が結実したのが、2021年度に開催された第101回全国高等学校ラグビーフットボール大会でした。この大会で、権氏が率いる大阪朝鮮高校は、激戦を勝ち抜き、見事にベスト4進出という快挙を達成しました。これは同校にとって、過去に2度記録した花園での最高成績に並ぶ、史上3度目のベスト4入りであり、権監督の指導力、選手たちのポテンシャルを引き出す能力、そしてチームが一丸となって戦う姿勢が評価される成果となりました。強豪が集まる花園で上位に進出することは容易ではなく、権監督の指導の下でチームが粘り強く成長してきた証と言えます。

現在の活動

現在も権氏は、大阪朝鮮高級学校ラグビー部の監督として、若い選手たちの育成に情熱を注いでいます。自身の選手経験や指導者としての実績を活かし、選手個々の技術向上はもちろん、チームとしての戦術理解や精神面の強化にも取り組んでいます。母校への深い思いと、ラグビーという競技への情熱を胸に、選手たちと共にさらなる目標を目指しています。

奈良県で生まれ、大阪で選手および指導者としてキャリアを積んできた権晶秀氏は、関西地方のラグビー界においても重要な役割を担っています。彼の今後の指導者としての活躍、そして彼が率いる大阪朝鮮高級学校ラグビー部のさらなる飛躍が期待されています。

（参照：大阪朝高ラグビー部 権 晶秀、権晶秀 (jongsu.kwon.507) - Facebook など）

関連項目
奈良県出身の人物一覧
大阪朝鮮高級学校
朝鮮大学校ラグビー部
千里馬クラブ

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