横内正

横内 正（よこうち ただし）

横内正（1941年7月1日生まれ）は日本の俳優および声優で、愛称は「ヨコ様」です。彼はTYプロモーションに所属しています。

人物背景と来歴

横内の祖父は愛媛から中国に渡り、大連でハーレー・ダビッドソンの販売を行っていました。父親はバイオリニストで、若き頃はストラディバリウスを所有していたこともあります。家族経営のダンスホールでは、多くの著名なミュージシャンが出入りしており、生まれ育った大連は当時アジアでジャズのメッカとして知られていました。

1946年、横内は家族と共に日本に引き揚げ、全国各地を転々としながら、小学校に通いました。最終的には福岡県若松市に移り、若松高等学校を卒業します。卒業後、1960年に上京し、俳優座養成所を受験しますが、最初は不合格となります。その後、アルバイトをしながら俳優を目指し続け、1961年に再度受けて合格。卒業後、様々な舞台やテレビドラマに出演し始めます。

俳優業のキャリア

横内は1964年に初舞台を踏みますが、本格的に俳優として名を知られるようになったのは、東京12チャンネルのドラマ『雲こそわが墓標』や、NHK連続テレビ小説『旅路』での主演からです。その後、彼は映画『最後の審判』や、『愛と死』に助演として出演し、徐々に知名度を上げていきました。

特に、1969年から放送されたテレビドラマ『水戸黄門』で初代・渥美格之進役を務め、249本に出演。この作品は日本の時代劇における代表作といえるもので、多くの視聴者に愛されました。更には、1978年から放送された『暴れん坊将軍』では19年間にわたり初代・大岡忠相役として600回以上出演し、さらなる人気を博しました。

声優としての活動

横内は声優としても活動しており、特に低音の響きを活かした声で知られています。『コスモス（宇宙）シリーズ』ではカール・セーガンの声を担当し、様々な海外作品の吹き替えにも携わっています。多くの2時間ドラマでも狩矢荘助警部を演じ、視聴者に印象を与えました。

私生活

横内は2回の結婚と離婚を経験しています。最初の結婚では1男2女をもうけましたが宗教的な理由から離婚。その後女優の堀越陽子と再婚しますが、これも離婚となりました。また、ブログ「ヨコ様の奥の横道」を開設し、情報発信も行っています。

代表的な出演作品

横内が出演した代表的な作品には、テレビドラマ『陽のあたる坂道』（1965年）、『金さんVS女ねずみ』（1998年）、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』（2014年）などがあります。また、舞台でも『ハムレット』や『リア王』などの名作に出演し、その演技力を発揮してきました。

横内正は、日本のエンターテイメント界で長いキャリアを持つ俳優であり、多くのファンに支えられてきました。彼の活躍は、今後さらに注目されることでしょう。

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