渥美格之進

渥美 格之進（あつみ かくのしん）

概要
渥美格之進は、日本の人気時代劇『水戸黄門』に登場する架空のキャラクターです。通称「格さん」として知られ、水戸光圀に仕える水戸藩の侍です。彼のモデルとされるのは、実在した水戸藩士・安積澹泊（覚兵衛）であると言われています。作品の中で、格さんは真面目で剛毅な性格の持ち主として描かれ、光圀を護衛するために町人の「格」に扮し、さまざまな悪事を成敗します。

キャラクター設定
『水戸黄門』の中での格さんは、越後のちりめん問屋の番頭という役割で登場し、常にまじめさを保っています。彼は旅の日誌をつけたり、光圀の身分を示す『三つ葉葵の紋所の印籠』を管理し、一行の路銀も取り扱っています。性格上、時には一行の中でストッパー役を果たし、自由過ぎる光圀や遊び好きの助三郎、食いしん坊の八兵衛に振り回されることもしばしばあります。

武術の達人
格之進は武術の使い手であり、その戦闘スタイルは主に柔術です。町人の服装で脇差を持ちながらも、悪人との間で繰り広げられる大立ち回りでは、光圀の合図を受けて三つ葉葵の印籠を高く掲げ、「静まれ、静まれ！」と叫ぶシーンが象徴的です。他にも剣術や居合術、棒術、槍術にも秀で、その戦闘能力は他のキャラクターを凌ぐこともあります。

女性との関係性
作品の多くで、格之進は女性に弱い、子供好きというイメージがありますが、その描かれ方は作品によって異なります。初期の作品では、光圀に庇護される背景を持ち、旅の供として扱われていました。のちの作品では、彼に深雪という妻が登場し、第32話で結婚、さらに息子・格之助も誕生します。しかし、後期の作品では独身設定が多く、時には母親から縁談を勧められ逃げ回る様子が描かれることがあります。

演じた俳優たち
渥美格之進は数多くの俳優によって演じられており、そのバリエーションも豊富です。1957年に映画『水戸黄門』で大川橋蔵が演じたのを皮切りに、里見浩太郎、北大路欣也、勝新太郎、関真太郎、横内正、伊吹吾朗など、数代にわたって多くの俳優がこのキャラクターに息を吹き込んできました。

まとめ
渥美格之進は、『水戸黄門』の中で愛されるキャラクターであり、彼の真面目さや武術の腕前、そしてしばしば振り回されるキャラクター性から、作品の中で重要な役割を果たしています。彼の多様な描かれ方は、時代劇ファンの記憶に残り続け、今後も多くの人々に愛されることでしょう。

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