横山泰造

横山 泰造の生涯と業績

横山泰造は1870年の明治3年に岡山県邑久郡の鶴海村に生まれ、1947年4月に亡くなるまで、農業、実業、政治の各方面で多大な影響を与えた人物です。 彼は、素封家で酒造業を営む横山栄蔵の二男として生を受け、若い頃からその家業を助ける傍らで自らの道を切り拓いていきました。

学業と軍歴

横山は東京高等商業学校に進学しますが、学業を中断し兵役に服しました。戦後、帰郷してからは家業の酒造業に再び関わりながら、その後、独立して果樹園を開業しナシ栽培に力を入れました。この転機が彼の農業経営者としてのキャリアの第一歩となりました。

農業振興への貢献

地域の農業と畜産の振興に力を注いだ横山は、邑久郡農会の会長や畜産組合の長などを歴任しました。彼はまた、岡山県畜産組合連合会の副会長、中央畜産会の副会頭、帝国馬匹協会の理事などとしても活動し、地域の農業振興に尽力しました。その傍ら、岡山練乳の社長や岡山相互金庫の理事長として実業界でも活躍しました。

政治家としての足跡

政治の世界に足を踏み入れたのは、邑久郡の議会の議員としてでした。彼は議長としても地域の発展に貢献し、さらに1915年には岡山県会議員の補欠選挙に当選しました。1927年までの約12年間、4期にわたって県会議員を務め、その間に日生町長も2期7年在任し、町営病院の開設や水道の整備、日生港の整備など、地域のインフラ整備にも力を入れました。

国政への進出

1928年には、第16回衆議院議員選挙に岡山県第1区から立憲政友会の公認で出馬し、初当選を果たします。第18回選挙でも再選され、衆議院議員としての2期の任期を経て、1936年には政界を引退しました。政界で活躍する中で、果樹園を閉じるなど選挙資金調達に注力し、実業家行吉角治に後を託しました。

家族とのつながり

横山泰造には従兄弟に当たる玉野知義も政界で活躍し、衆議院議員の肩書を持っています。こうした家族の背景も彼の人生に影響を与えたことでしょう。

まとめ

横山泰造の多岐にわたる活動は、地域の発展や農業の振興だけでなく、政界においても多くの功績を残しました。その生涯を通じて、彼は岡山の礎を築く重要な役割を果たしたのです。彼の業績は、今後も地域の歴史に刻まれることでしょう。

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