横山茂雄

横山茂雄について

横山茂雄（よこやま しげお）は、1954年生まれの著名な日本の英文学者、翻訳家、作家であり、奈良女子大学の名誉教授です。彼は作家として稲生平太郎というペンネームを使用し、他にも法水金太郎という名義でも活動しています。この名は、小説のキャラクターやコメディアンに由来しています。

人生とキャリア

横山は大阪府の豊中市で生まれ育ち、1978年に京都大学文学部英文科を卒業。その後、1981年には同大学院の修士課程を修了し、1998年には「異形のテクスト - 英国romantic novel研究」で博士号を取得しました。大学での講師、助教授を経て、奈良女子大学で助教授として勤務し、最終的には教授として名誉教授に至りました。

彼は、1974年に京都大学に入学した際、UFO超心理研究会や推理小説研究会に参加し、オカルト研究に関わる仲間たちと出会っています。その活動は、1975年に設立された京大幻想文学研究会や、オカルト研究団体「近代ピラミッド協会」などを含みます。さらに、彼は『ソムニウム』という幻想文学の季刊誌にブレインとして参加しました。

専門は18-19世紀の英国ゴシック小説ですが、南方熊楠の研究を通じた民俗学にも関心を持っています。横山は、稲生物怪録からインスパイアを受けた幻想小説も執筆しており、オカルティズムの視点から作品を展開しています。

2009年から2014年にかけては、英国のエリザベス朝の学者ジョン・ディーの魔術文書を分析し、その成果を2016年に単行本として出版しました。また、2023年には『近代出版研究 第2号』の巻頭に「横山茂雄ロングインタビュー」が掲載されました。

主な著作

横山の著書には、多岐にわたる作品が存在しています。彼の名義では、『聖別された肉体 オカルト人種論とナチズム』や『異形のテクスト 英国ロマンティック・ノヴェルの系譜』、『神の聖なる天使たち ジョン・ディーの精霊召喚 一五八一～一六〇七』などがあるほか、近年では『霊的最前線に立て！ オカルト・アンダーグラウンド全史』が予定されています。

一方、稲生平太郎名義では『アクアリウムの夜』などの幻想小説があり、また他の著作も多彩です。さらに、監修や編著、翻訳なども手掛けており、国書刊行会からは多くの翻訳書が出版されています。

メディア出演

また、横山はラジオドラマやテレビ番組、映画などにも出演しており、特にオカルトに関するテーマは広く取り上げられています。彼の貢献は、文芸界においても高く評価されており、研究や創作の幅広さが際立っています。横山茂雄は、今後も文化的な影響を与え続ける重要な存在と言えるでしょう。

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