横山貴明

横山貴明のプロフィールと野球キャリア

横山貴明（よこやま たかあき）は、1991年4月10日に福島県双葉郡浪江町で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手です。彼は右投げで右打ちの選手であり、プロ入りまでの経歴とその後の活動が注目されています。

学生時代とプロ入り前

横山は浪江町立大堀小学校で2年生の時に野球を始め、その後相双中央シニアに所属しながら内野手から投手へ転向しました。高校は聖光学院高等学校で、在学中には甲子園大会に3度出場しています。特に、2年生時の夏に初戦で無失点の投球を記録し、チームの勝利に貢献しました。しかし、最終的にはチームは準々決勝で敗退しました。高校卒業後、早稲田大学に進学した彼は、東京六大学野球で活躍し、投手としての腕を磨きました。

彼の大学生活は、2011年の東日本大震災によって大きく変わります。震災の影響で両親の安否が確認できず、地元の救護活動に参加する中で、監督を失う悲痛な体験をしました。それでも、彼は復帰後も主に救援投手として活躍し、26試合に登板して防御率2.49を記録しました。

プロ野球キャリア

2013年に行われたNPBドラフトで、地元の東北楽天ゴールデンイーグルスから6位指名を受けて入団しました。契約金2500万円でスタートを切った彼は、2014年8月30日に一軍デビュー。初登板時は、たった1球で勝利投手となり、NPB史上初の「1球勝利」の記録を打ち立てました。

楽天時代、彼は数々の変化を経ながらキャリアを重ねました。2015年のシーズンは期待されたものの、最終的には防御率9.77と低迷し、2016年には中継ぎとして登板を重ねました。結局、2016年の終了後には契約解除が通告され、翌年からは育成選手として再契約されましたが、結果を残すことができず、2019年に育成選手としても契約が終了しました。

楽天退団後の歩み

楽天を退団した横山は、数度のトライアウトを経て、2020年には高知ファイティングドッグスに入団。ここでも好成績を残しながらも、シーズン後に自由契約となりました。野球選手としての限界を感じ、福島県に戻った後は、父親の事業を手伝いながら、「ベースボールテクニック塾」を開設して選手の指導を始めました。

2021年には現役引退を発表し、さらに2024年には福島成蹊高等学校の硬式野球部コーチに就任しました。

選手としての特徴

横山の武器は、140km/hを超えるストレートと多彩な変化球です。楽天時代にはオーバースローとしてのピッチングスタイルが特徴でしたが、退団後にはサイドスローへ転向し、球速が151km/hに達しました。カットボールの習得も彼の新たな武器となり、指導者としての経験が今後どのように選手に影響を与えるかが期待されます。

まとめ

横山貴明のキャリアは、困難な状況を乗り越えながら築かれたものであり、今後は指導者として次世代の選手たちを育てる役割が求められます。彼の経験は、多くの若い選手にとって貴重な教訓であり、プロ野球界でのさらなる活躍が楽しみです。

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