横山駅 (兵庫県)

横山駅：三田学園の玄関口、公園都市線の起点

兵庫県三田市南が丘二丁目に位置する横山駅は、神戸電鉄三田線と公園都市線の駅です。駅番号はKB27、標高167m。三田学園中学校・高等学校の最寄り駅という立地から、特に朝は多くの学生で賑わう活気ある駅となっています。また、公園都市線の起点駅としての役割も担っており、三田市の発展に貢献しています。

歴史と変遷

横山駅の歴史は古く、1928年（昭和3年）に三田線の開通と同時に「電鉄横山駅」として開業しました。その後、1947年（昭和22年）には神有三木電気鉄道（現在の神戸電鉄）の一員となり、1988年（昭和63年）に現在の「横山駅」へ改称されました。1990年（平成2年）には駅舎が三田寄りに移転、翌年には三田線（当駅～三田駅間）の複線化と、公園都市線（当駅～フラワータウン駅間）の開業という大きな変化を迎えました。

駅構造と設備

島式1面2線のホームを持つ橋上駅で、周辺の地形の高低差から、駅北側からは地上駅のように見えます。ホーム有効長は5両分確保されていますが、現在入線する列車は最大4両です。エレベーターが1基設置され、バリアフリーにも配慮されています。

三田方面は三田線・公園都市線共用の複線ですが、新開地・ウッディタウン中央方面は単線となります。そのため、日中の公園都市線と早朝・深夜の一部三田線列車は当駅で交換します。新開地方面への線路は急カーブを描いているため、発着する列車は徐行運転を行います。一方、公園都市線からの三田行列車は、1番線に直線で接続しているため、スピードを落とさずに駅に入線することが多いです。

駅構内には、公園都市線開業を記念したモニュメントが2か所に設置されています。一つは掘割面にコンクリートで造形されており、構内からでないと見にくい位置にあります。もう一つはロータリーの隅に設置され、より目立つ場所に配置されています。

利用状況と周辺環境

2021年度の1日平均乗車人員は約2,212人です。駅周辺は三田市の市街地の外れに位置し、住宅地が広がっています。駅前にはロータリーが整備されていますが、バス停やタクシー乗り場は現状ありません。

運行状況

三田線は、三田方面への下り列車が毎時8本、湊川方面への上り列車が毎時4本運行されています。優等列車の設定もありますが、全列車が岡場駅まで各駅に停車します。公園都市線は毎時4本の運行です。

その他

神戸電鉄の車両には「横山」の行先表示が用意されていますが、現在、当駅を始発・終着とする列車はありません。1・2番線とも、公園都市線を含む3方向からの入線に対応しており、1番線からは新開地・ウッディタウン中央方面への発車も可能です。三田学園の最寄り駅として「三田学園前」という愛称も用いられており、駅名標や車内アナウンスでも使用されています。

隣接駅

三田線：神鉄道場駅 - 横山駅 - 三田本町駅
公園都市線：（三田本町駅）- 横山駅 - フラワータウン駅

まとめ

横山駅は、三田学園の生徒や地域住民の生活を支える重要な交通拠点であり、公園都市線の起点駅としての役割も併せ持っています。駅周辺の開発や交通状況の変化によって、今後の利用状況や駅機能の充実も期待されます。

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