横川信夫

横川 信夫 (よこかわ のぶお)

横川信夫は1901年8月1日に栃木県宇都宮市で生まれ、1975年11月10日に亡くなった政治家であり、農林官僚としても知られています。彼は昭和期における重要な政治的役割を果たし、特に栃木県知事としての活動が広く評価されています。

学歴と初期のキャリア

横川は宇都宮中学校を卒業後、第二高等学校で理科を学びました。1925年には東京帝国大学農学部を卒業し、その後農林省に入省。初めは青森営林局で技手としてのキャリアをスタートしました。その後、彼は満洲国の林野局に移り、1939年には計画課長、1944年には林産課長、さらには東満総省林政庁長として要職を歴任しました。

戦後の経歴

1945年にソ連軍による侵攻を受けてシベリアに抑留されましたが、1948年に帰国。その後林野庁に勤務し、1950年には林野庁長官に就任しました。この時期には国の林業政策に大きく寄与していました。

政治家としての活動

1953年の第3回参議院議員通常選挙において、自由党から出馬し当選。参議院議員として在任中は法務政務次官を務めました。しかし、彼の政治家としての真価は栃木県知事として発揮されました。1959年に自由民主党から知事候補として立候補し、当選を果たしました。

知事としての施策

横川知事は「明るく住みよい豊かな郷土の建設」というスローガンのもと、県政運営に邁進しました。彼は親分肌の人柄で知られ、県内の工業化と近代化を強力に推進しました。具体的には、県内に7か所の工業団地を設置し、自治医科大学や獨協医科大学の誘致にも成功しました。これにより、農業県であった栃木県は工業化が進み、さらなる経済成長を遂げました。

受賞歴と晩年

横川は1971年に叙勲を受け、勲二等旭日重光章を授与されました。しかし、1974年には健康を害し、そのため第4期の任期途中で辞任することになりました。1975年11月10日、74歳で逝去しました。死去後には勲一等瑞宝章が追贈され、従六位から従三位に叙せられました。

脚注

彼の生涯は栃木県の発展において非常に重要な役割を果たし、多くの功績を残しました。彼の取り組みや成果は、現在も地域社会に多大な影響を与えています。

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