横川新

横川新（よこかわ あらた）は、1936年6月25日に生まれ、2009年1月4日に没した日本の著名な国際法学者です。彼は成城大学の第12代学長を務め、国際法、特に国際投資法における研究で高い評価を得ました。その学術的業績は、日本の国際法研究に大きな足跡を残しています。

福岡県久留米市で生まれた横川は、東京都立西高等学校を経て、1962年に一橋大学法学部を卒業しました。その後、1965年に一橋大学大学院法学研究科修士課程を修了し、1968年には同博士課程を単位取得退学しました。大学院では、国際法の大家である大平善梧教授の指導を受け、国際法研究の基礎を築きました。

1985年、横川は『国際投資法序説』と題する研究で、一橋大学から法学博士の学位を授与されました。この論文は、国際投資法に関する先駆的な研究として高く評価され、彼の国際法学者としての地位を確立しました。審査員は皆川洸、細谷千博、秌場準一が担当しました。

横川は、1968年に成城大学法学部の助手として教職に就き、その後、助教授、ロンドン大学への留学を経て、1977年に成城大学法学部の教授に昇格しました。彼は法学部長も務め、1999年には南博方の後任として成城大学の学長に就任しました。2007年に定年退職し、成城大学名誉教授の称号を受けました。同年には、法務省難民審査参与員にも就任し、難民問題に関する専門知識を活かして貢献しました。

横川の学長としてのリーダーシップは、成城大学の発展に大きく貢献しました。彼は、教育環境の整備や国際交流の推進に尽力し、大学の活性化に大きく貢献しました。また、法務省難民審査参与員としては、難民認定の適正化に尽力し、人道的な観点から難民保護に貢献しました。

横川新は、膵臓癌のため2009年1月4日に逝去しましたが、彼の学術的遺産と教育への貢献は、今日でも多くの人々に影響を与え続けています。

主な著書

『国際投資法序説』千倉書房 1972年
『国際関係論』（大平善梧と共編著）北樹出版 1978年
* 『国際法講義』（佐藤文夫と共編著）北樹出版 1993年

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