横浜地方海難審判所

横浜地方海難審判所について

横浜地方海難審判所（よこはまちほうかいなんしんぱんしょ）は、海難審判法に基づいて国土交通省が設置した特別機関で、海難事件に関する審査を行う役割を担っています。この機関は、東京にある海難審判所が処理する「重大な海難」事件以外を取り扱う地方の海難審判所の一部を構成しています。

沿革

この審判所の歴史は1897年4月6日にさかのぼります。当初は横浜地方海員審判所として設立され、その後1948年に海員審判所を改めて海難審判所に名称変更し、横浜地方海難審判所としての機能を開始しました。1949年には運輸省の外局として海難審判庁が設立され、これを受けて横浜地方海難審判庁に改称されました。1954年には仙台市に仙台支部を設け、1960年にこれが独立して仙台地方海難審判庁となり、その後の変遷を経て、2008年10月1日に海難審判庁が廃止された際に再び横浜地方海難審判所に戻りました。

管轄区域

横浜地方海難審判所は、幅広い地域を管轄しています。具体的には次のような範囲が含まれます。

• - 東京湾を中心とした地域で、茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県の沿岸
• - 陸上の河川や湖沼においては、栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、岐阜県が含まれます。
• - 太平洋では、三重県からパプアニューギニア、オーストラリアのクイーンズランド州およびビクトリア州以東の区域を含みます。
• - 北極海では、ハドソン海峡以西とノヴォシビルスク諸島以東が対象です。
• - また、ロシア連邦のチュクチ自治管区沿岸及び同自治管区南部のベーリング海も含まれています。

所在地

この審判所は、横浜市中区北仲通5-57に位置し、横浜第二合同庁舎の19階に所在しています。地域の海運業界や国際的な海難事件の活動を支える重要な機関として機能しています。

関連機関

横浜地方海難審判所は、全国にある他の地方海難審判所とも連携しています。例えば、函館地方海難審判所、仙台地方海難審判所、神戸地方海難審判所、広島地方海難審判所、門司地方海難審判所、那覇支所、長崎地方海難審判所などが存在し、各地での海難事件の審理を行っています。

外部リンク

詳しい情報は、海難審判所の公式ウェブサイトをご覧ください。

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