横浜第二合同庁舎

横浜第二合同庁舎は、神奈川県横浜市中区北仲通に位置する、複数の行政機関が入居する合同庁舎です。この地は、明治時代には壮行学舎、大正時代には横浜生糸検査所が置かれていた歴史ある場所です。1990年には横浜市認定歴史的建造物に認定され、1995年の大規模な改築の際に旧生糸検査所の外観が復元されました。

名称に「第二」と付いているのは、既に山下町に別の合同庁舎が存在していたためです。この合同庁舎は、多くの省庁の地方支分部局が集まる拠点となっています。

主な入居部局

農林水産省関係

関東農政局横浜地域センター
横浜植物防疫所
独立行政法人農林水産消費安全技術センター本部横浜事務所

厚生労働省関係

神奈川労働局
横浜南労働基準監督署
関東信越厚生局麻薬取締部横浜分室

法務省関係

横浜地方法務局

財務省関係

関東財務局横浜財務事務所

国土交通省関係

関東運輸局
関東地方整備局港湾空港部
第三管区海上保安本部
独立行政法人海技教育機構

防衛省関係

南関東防衛局

旧横浜生糸検査所

旧横浜生糸検査所は、日本の生糸の品質向上を目的として1896年に現在の横浜市中区本町に発足しました。関東大震災で被災した後、1926年に北仲通（現在の場所）に再建されました。設計は遠藤於莵が担当し、鉄筋コンクリート造4階建ての建物には屋上に噴水庭園が設けられました。地元の人々からは「キーケン」の愛称で親しまれていました。正面には蚕の成虫、菊の紋、桑の葉をあしらった紋章が飾られています。

横浜生糸検査所は、1980年に農林規格検査所と統合され、1991年には農林水産消費技術センターに改組されました。

その他

2021年1月25日には、2階に入居する関東信越厚生局麻薬取締部分室から火災が発生しましたが、約30分後に鎮火しました。

アクセス

横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道駅」下車（4番出口が最寄り）
JR根岸線「桜木町駅」から徒歩約730m（約12分）
横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町駅」から徒歩約770m（約13分、1番出口が最寄り）
京浜急行バス「羽田空港 - 山下公園・みなとみらい線」で、「馬車道駅前」バス停下車。ただし、一部便は「馬車道駅前」を経由しない。

関連項目

シルクセンター
旧神戸市立生糸検査所
旧国立生糸検査所
よこはま新港合同庁舎
北仲通地区
横浜の都市デザイン
中央省庁の関東地方地方支分部局が主に集積している地域（さいたま新都心、九段南）

外部リンク

横浜第二合同庁舎（超高層ビル写真サイト：TOKYOビル景）
Yokohama No. 2 Joint Government Office Building（英語）（skyscraperpage）

この合同庁舎は、横浜の行政を支える重要な施設であるとともに、歴史的な建造物の面影を残す貴重な場所でもあります。

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