横濱カレーミュージアム

横濱カレーミュージアムの概要

横濱カレーミュージアム（よこはまカレーミュージアム）は、神奈川県横浜市中区に位置していたフードテーマパークです。2001年1月26日に開館し、2007年3月31日にその幕を閉じました。この施設は、全国各地の特色あるカレー店を集めるという新たな試みとして設立されました。広く親しまれた名称はYCMまたはカレミューです。

コンセプトと特徴

カレーミュージアムは、新横浜ラーメン博物館の成功を受けて、同様のコンセプトで始まりました。館内には、触れることで音が鳴る仕掛けや震えるギミックが散りばめられたアトラクションが設けられており、訪れる人々はそれらを探し回る楽しさがありました。また、飲食店だけでなく、カレーに関連する展示物も豊富にありました。これには、各種香辛料のサンプルや、エスビー食品やハウス食品、大塚食品などが使用したホーロー看板が含まれ、カレー粉やカレールウ、レトルトカレーの過去のテレビCMを紹介する展示室も設けられていました。

開館時の初代名誉館長には、カレー研究の第一人者である小野員裕が就任しました。しかし、2003年にリニューアルが行われた際には、小野氏は名誉館長を退任し、井上岳久が責任者として指揮を執りました。このリニューアルによりフードコートが新設され、カレーを使った多彩なメニューが提供されるようになりましたが、アトラクション的な要素は徐々に失われていきました。

建物と内装

横濱カレーミュージアムは、旧丸井イセザキ館の7・8階に位置し、その1-6階には系列のパチンコ店やゲームセンターがありました。館内はインド風に装飾されており、象のマスコットキャラクターであるターメリック君とクミンちゃんが至る所に使われていました。また、大正時代の横浜港をテーマにしたデザインが施され、客船デッキや偉人街、インド商館などが再現されていました。

歴史的背景

開館当初の2001年には、7つのカレー店がオープンしましたが、2001年9月にはBSE問題の影響で多くの店舗が牛肉を使用しないメニューに切り替えました。2003年には館内がリニューアルされ、アトラクションの要素が徐々に取り除かれる一方、新たなフードコンセプトが強化されました。2007年までの累計来館者数は約870万人に達しており、多くの人々に親しまれていたことが伺えます。

閉館とその後

最終的にカレーミュージアムは2007年3月31日に事業契約の満了に伴い、閉館しました。地元の反発を和らげるために設立されたという背景もあり、記憶には残る特殊な施設となりました。後にこの場所はマタハリーによってパチンコ・パチスロ店に変更されました。

交通アクセス

カレーミュージアムへのアクセスは、関内駅の北口から馬車道沿いに徒歩約200メートルの距離に所在していました。多くの方が利用する交通の便も良好でした。

出店していた店舗

カレーミュージアムには、開館時から閉館時まで在籍していたパク森など、多彩なカレー店が出店していました。これらの店舗は、訪れる客に様々なカレーのスタイルや味わいを提供し、食の楽しさを広める役割を果たしました。

もう一度検索