横須賀駅

横須賀駅について

横須賀駅（よこすかえき）は、神奈川県横須賀市に位置するJR東日本の駅で、横須賀線の一部です。駅番号はJO 03で、1889年に官設鉄道の終着駅として開設されました。当駅は、当初は海軍関連の施設とのアクセスのために設けられ、後には物資輸送の拠点としても機能していました。特に、第二次世界大戦後はアメリカ海軍に関わる貨物の運送が行われていました。

歴史的背景

1889年6月16日に開業した横須賀駅は、開設当初から軍港への連絡のための重要な駅として位置づけられていました。1909年には横須賀線に組み込まれ、1944年には久里浜駅までの延伸が行われました。1966年には、自動車輸送基地が開設されて1972年頃にはみどりの窓口が設置される等、さまざまなサービスが追加されました。しかし1980年には自動車輸送基地が閉鎖され、1984年には貨物取扱が廃止されました。

1997年には「関東の駅百選」に選定され、特に「階段が一つもない人に優しい駅」として評価を受けました。2001年にはICカード「Suica」のサービスが開始され、その後もダイヤ改正や乗り入れの変更が行われています。

駅構造

横須賀駅は地上駅であり、2面3線のホームを有していますが、現在利用されているのは事実上1面2線です。1番線は側線として使用されておらず、乗客の便を考慮して階段のない設計がなされているのが特徴です。改札口は1箇所のみで、ホーム入り口にはトイレも完備されています。駅舎には、横須賀海軍カレーのキャラクター「スカレー」の人形が設置されており、観光客に親しまれています。

利用状況と周辺環境

2023年度のデータによれば、横須賀駅の一日平均乗車人員は約4,591人で、横須賀線の中では比較的少ない利用者数となっています。当駅の周辺は平地が少なく、商業施設はあまりありませんが、最近ではマンションの建設が行われており、地域開発も進んでいます。また、東京湾にも近接しており、駅のホームからは横須賀港や米海軍基地の景観を楽しむことができます。

バス路線

駅前にはバスターミナルが設けられており、京浜急行バスによる各路線が発着しています。2009年にはバスターミナルが改修され、地下通路の問題も解消されました。バスターミナルからは周辺の主要な路線へのアクセスが容易になっています。

輸送と沿線のつながり

横須賀駅は田浦駅（JO 04）や衣笠駅（JO 02）とも接続しており、地域交通の要所としての役割を果たしています。歴史的な背景だけでなく、今後の地域発展や利便性向上にも期待されています。

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