樫野孝人

樫野孝人：多岐にわたる分野で活躍する実業家、政治家、著作家、映画プロデューサー

樫野孝人氏は、1963年兵庫県神戸市生まれ。神戸大学経済学部を卒業後、リクルートに入社し、人事、雑誌編集、イベントプロデュースなど多岐にわたる業務を経験しました。その後、2000年に株式会社IMJ（現C&Iエンタテインメント）の代表取締役社長に就任し、同社をナスダックジャパン（現ジャスダック）に上場させ、国内最大手のWeb構築企業へと成長させました。

実業家としての手腕

リクルート時代には、人事部門での採用面接から、「キャンパスマガジン」編集長、渋谷のアートスペース館長、学生総研所長を歴任。福岡ドームでは、マイケル・ジャクソンやマドンナのコンサート、シルク・ドゥ・ソレイユの福岡公演などをプロデュースしました。特に、サーカス「アレグリア」では、企業スポンサーや旅行会社の団体客に事前に販売することで、大成功を収めました。

IMJでは、代表取締役社長として、年商を9億円から40億円へと飛躍的に拡大させました。楽天、TSUTAYA、三井物産などとの資本提携を通じて、企業組織の変革を推し進め、2001年にはナスダック・ジャパンへの株式上場を果たしました。その結果、連結グループ23社、売上高186億円、従業員数1,000名という、国内最大手のWebサイト制作企業に育て上げました。

地域創生への貢献

実業家としての実績に加え、樫野氏は地域創生にも積極的に取り組んでいます。広島県庁では広報総括監として「おしい！広島県！」キャンペーンを企画、京都府庁では参与として「もうひとつの京都」キャンペーンを手がけ、これらのプロジェクトは、ショートショート フィルムフェスティバル＆アジアで観光映像大賞（観光庁長官賞）を2度受賞しました。

現在は、株式会社CAPの代表取締役、かもめ地域創生研究所の理事を務める傍ら、広島県立大学大学院、事業構想大学院大学で客員教授として後進の育成にも力を入れています。

政治家としての挑戦

2009年と2013年には、神戸市長選挙に出馬し、いずれも惜敗しましたが、特に2009年の選挙では、現職との差が戦後最も僅差となるなど、大きな影響力を見せました。2015年には兵庫県議会議員に当選し、地方政治の現場でも活躍しました。

多彩な才能

樫野氏は著作家としても活躍しており、『ごくつぶしのひまつぶし』『福岡ドーム「集客力」の作り方』『大事なことはみんなリクルートから教わった』『情熱革命：神戸を変える、市民が変える』『無所属新人：上場企業社長の選挙ものがたり』など多数の著書を執筆しています。

また、映画プロデューサーとしても多くの作品に関わっており、『バトル・ロワイアル』、『NANA』、『ただ、君を愛してる』、『MW-ムウ-』など、数々の話題作を手がけています。

人物像

趣味は野球で、小中高と野球に打ち込んでいました。リクルート時代にメディアを一通り経験したことが、インターネットの重要性を認識するきっかけとなり、IMJへの転職へと繋がりました。信条は「変革は、小さいところ、弱いところ、遠いところから始まる」というもので、この考え方が彼の行動原理を形成しています。

著書一覧

『ごくつぶしのひまつぶし』（阪急コミュニケーションズ、1993年）
『福岡ドーム「集客力」の作り方』（阪急コミュニケーションズ、1994年）
『大事なことはみんなリクルートから教わった』（雷鳥社、2001年）
『情熱革命 : 神戸を変える、市民が変える』（カナリア書房、2009年）
『無所属新人 : 上場企業社長の選挙ものがたり』（カナリア書房、2010年）
『地域再生7つの視点』（カナリア書房、2012年）
『おしい!広島県の作り方 : 広島県庁の戦略的広報とは何か?』（カナリア書房、2013年）
『人口減少時代の都市ビジョン』（カナリアコミュニケーションズ、2015年）
『仕事を楽しむ整える力 : 人生を自由に面白くする37の方程式』（CAPエンタテインメント、2021年）
『公務員のための情報発信戦略 : 実例広島県福山市』（CAPエンタテインメント、2021年）
『議員という仕事 (リクルートOBのすごいまちづくり)』（CAPエンタテインメント、2022年）
『元リクルートのすごいまちづくり』（CAPエンタテインメント、2023年）

主な映画作品

『MONDAY』（2000年） - プロデューサー
『ジュブナイル』（2000年） - 製作
『とらばいゆ』（2002年） - 製作総指揮
『DRIVE ドライブ』（2002年） - エグゼクティブ・プロデューサー
『幸福の鐘』（2003年） - 製作総指揮
『ジョゼと虎と魚たち』（2003年） - フィルムパートナーズ
『バトル・ロワイアル』（2000年） - 製作委員会
『NANA』（2005年）
『この胸いっぱいの愛を』（2005年）- 製作
『ただ、君を愛してる』（2006年）- 製作
『眉山』（2007年） - 製作統括
『きみにしか聞こえない』（2007年） - 製作
『そのケータイはXXで』（2007年） - 製作
『KIDS』（2008年） - 製作
『奈緒子』（2008年） - 製作代表
『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』（2008年） - 企画
『死にぞこないの青』（2008年） - 製作
『イキガミ』（2008年） - 製作
『MW-ムウ-』（2009年）- 製作
『グーグーだって猫である』（2008年） - エグゼクティブプロデューサー
『カフーを待ちわびて』（2009年） - 製作
『フィッシュストーリー』（2009年） - 製作委員
『ノーボーイズ,ノークライ』（2009年） - エグゼクティブプロデューサー
『女の子ものがたり』（2009年） - 企画
『半分の月がのぼる空』（2010年） - 製作
『七瀬ふたたび』（2010年） - 製作


樫野孝人氏は、ビジネス、政治、地域創生、文化など、多方面で卓越した才能を発揮し、社会に貢献し続けています。

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