樽井捺月

樽井捺月 - 日本の女性プロボクサーの挑戦

樽井捺月（たるい なつき）は、1991年7月13日生まれの日本のプロボクサーで、現在は山木ボクシングジムに所属しています。彼女の競技人生は体操から始まり、その後ボクシングに転向しました。これは彼女のスポーツに対する情熱と、逆境に挑む姿勢を強く示しています。

早期のスポーツキャリア

樽井は小学生の時から体操選手として頭角を現し、川口市立芝東中学校、埼玉栄高等学校を経て、国士舘大学体育学部を卒業しました。幼少期からの夢はオリンピックの体操選手として出場することでしたが、膝の怪我が原因でその夢は頓挫してしまいます。しかし、そのリハビリの過程で出会ったプロボクサーの風神ライカに影響を受け、ボクシングへと進む決意を固めました。

ボクシングの道へ

大学を卒業した後、樽井はアルファボクシングジム（後の山木ボクシングジム）でボクシングを本格的に学び始めました。彼女は元WBA女子世界王者の天海ツナミによる厳しい特訓を受け、その実力を磨きました。2014年6月にはプロテストに合格し、JBC・C級ボクサーライセンスを取得。その年の8月27日に新宿FACEでデビュー戦を迎えましたが、残念ながらTKO負けを喫しました。

最初の4試合で連敗を喫した樽井ですが、5戦目にしてようやく郷司利也子戦で初勝利を掴むことができました。ダウンを奪い、3-0の判定勝ちを収めることで、彼女のボクシングキャリアは新たな局面を迎えました。

競争の激しいリングでの挑戦

その後も樽井の挑戦は続きました。2021年4月4日には日本女子アトム級王者の長井香織と対戦。判定は0-2で敗れました。その後、2021年12月18日には元WBO世界ミニマム級王者山中竜也の妹、山中菫との対戦がありましたが、またもや1-2判定で敗北を喫しました。

2022年4月16日が樽井にとっての重要な日となりました。エディオンアリーナ大阪第2競技場において、女子日本アトム級王座決定戦として伊賀薫と対戦。しかし、2度のダウンを奪われ、判定で敗北し、自らの王座獲得の夢はまだ実現しませんでした。さらに、同年7月24日に堺市産業振興センターでアトム級4位の吉川梨優那と対戦し、0-2判定負けを喫します。

樽井捺月は、数々の試練を乗り越えながらも、プロボクサーとしての道を歩み続けています。彼女の努力と情熱は、多くの人々に感動を与え、女子ボクシングの未来に期待を抱かせます。

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