伊賀薫

伊賀 薫：プロフィールと経歴

概要

伊賀 薫（いが かおる）は1992年8月24日に生まれた、島根県浜田市出身の元プロボクサーです。彼女は真正ボクシングジムに所属し、女子アトム級の第4代日本王者に輝いた実績があります。彼女のボクシング人生は、学生時代の陸上競技に遡ります。

学生時代

伊賀は浜田商業高校で陸上競技に情熱を注ぎ、特に1500mと3000mの距離走を専門にしていました。全国都道府県対抗女子駅伝のメンバーにも選ばれるほどの才能を持っており、実業団からのオファーも受けていました。しかし、彼女は自らの可能性を広げるため、高校卒業後に神戸へ移り、フリーターとして生活しながらボクシングを始めました。フィットネス感覚で練習を盛んに行い、彼女のトレーナーが真正ジムに関わっていたことから、プロを目指すこととなりました。

プロデビューと初期の試合

伊賀は、2019年2月24日、大阪府立体育会館の第2競技場で澤井乃美との試合でプロデビューしました。初戦は引き分けという結果になり、続く4月の試合では村井理と対戦し、判定での敗北を経験します。しかし、彼女は9月23日に行われた川口玲可との試合で判定勝ちを収め、初勝利を手にしました。2020年に入ると、彼女は初めて後楽園ホールで戦い、石黒温子を相手に判定勝利を収めて連勝を果たします。

タイトル獲得への道のり

2020年9月には、神戸市立中央体育館で安久夏実に勝利、2021年には堺市産業振興センターで近藤佐知子と対戦し、初めての6回戦を勝利で飾りました。しかし、同年8月11日に行われた王座決定戦では成田佑美に0-3の判定で敗北し、王座獲得はなりませんでした。2021年12月には一村更紗との試合で再起に成功し、2022年4月には樽井捺月との女子日本アトム級王座決定戦で勝利を収め、ダウンを2度奪いながら初めての日本王座を手に入れることができました。

引退とその後

2023年2月には日本王座を返上し、5月3日にはWBOアジアパシフィックミニマム級王座に挑むも、残念ながら判定で敗れました。そして、2023年12月31日をもって現役引退をSNSで発表しましたが、彼女のボクシングキャリアは多くの記憶に残るものとなりました。引退後は真正ジムのトレーナーとして、新たなキャリアをスタートさせています。

戦績と獲得タイトル

伊賀のプロ戦績は10試合の中で6勝3敗1分けを記録しています。特に、女子アトム級王座を獲得したことは、彼女のボクシング人生の大きなハイライトです。

最後に

伊賀薫は、プロボクサーとしての成績だけでなく、そのバックグラウンドにあるスポーツへの情熱が人々に強く印象を残しました。今後、トレーナーとしても彼女の経験が多くの後進選手に活かされることを期待しています。

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