長井香織

長井 香織のプロボクシングキャリア

長井香織（ながいかおり）は、1990年1月30日生まれで、兵庫県神戸市西区出身の女子プロボクサーです。彼女は身心の健康課題を克服し、挑戦の道を歩みました。兵庫県立青雲高等学校を卒業後、社会人となるも、社交不安症に苦しむ日々を過ごしました。しかし、23歳の時に自宅近くのボクササイズジムに入会したことで、ボクシングとの運命的な出会いを果たします。

その後、明石ボクシングクラブに移籍し、2015年12月26日にプロデビューを果たします。デビュー戦では連敗を喫しつつも、4戦目にて初の勝利を手にするなど、試行錯誤の日々を経て、経験を積んでいきました。続く試合では3連勝を達成し、その後2020年には真正ボクシングジムに移籍し、さらなる挑戦が待ち受けていました。

移籍初戦での2020年7月25日、日本女子アトム級王座決定戦では、元東洋太平洋王者の神田桃子に2-0判定勝利し、念願のタイトルを獲得しました。2021年4月には、日本王座初防衛戦に挑戦し、樽井捺月に勝利して初防衛に成功しました。これにより、長井の名はさらに広がっていきました。

しかし、その後は様々な試練が待ち受けていました。2021年9月22日には、後楽園ホールで元WBA女子世界アトム級王者の宮尾綾香とのノンタイトル8回戦に参加するものの、惜しくも判定負けを喫します。同年の2月には日本王座を返上し、その後3月にはOPBF東洋太平洋女子ミニマム級王座への挑戦が予定されていましたが、王者が健康上の理由で棄権し、中止になります。

試合は延期され、5月には墨田区総合体育館で再開されましたが、またしても0-3の判定負けを喫し、2冠の夢は叶いませんでした。2022年9月にもOPBF女子東洋太平洋アトム級王座決定戦に挑むも、前王者の松田恵里に敗戦。苦しい状況が続く中、2023年4月15日には大阪で行われた試合でカニャラット・ヌノイと対戦し、見事に3回TKOで勝利を収めました。しかし、同年9月27日に中野真由美との対戦では再び0-3で敗北し、波乱の戦績を重ねています。

これまでの戦績は、16戦7勝（3KO）6敗3分と、多くの試合に挑戦し続けています。長井香織は、女子プロボクシング界における存在感を増しながら、逆境を乗り越え、より高みを目指す姿勢を貫いています。今後の彼女の挑戦から目が離せません。

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