橋本宏

橋本宏について

橋本宏（はしもと ひろし）は、1941年6月22日生まれの日本の外務官僚です。元内閣総理大臣の橋本龍太郎を従兄に持ち、橋本内閣で創設された沖縄大使を務めたことで知られています。外務省では、外務報道官、駐オーストリア特命全権大使などを歴任し、退官後も、社団法人霞関会理事長や公益財団法人日本国際フォーラム理事長などを務めるなど、多方面で活躍しています。

生い立ちと家族

東京で生まれ、鎌倉市で育ちました。祖父は、大日本麦酒（現在のサッポロビール）の常務を務めた橋本卯太郎です。兄には、NKK（日本鋼管）常務を務めた橋本實とジャーナリストの橋本明がいます。また、従兄弟には、橋本大二郎がおり、娘にはモルガン・スタンレー・キャピタル・グループ代表取締役の橋本幸子がいます。橋本内閣の内閣総理大臣秘書官などを務めた外交官の岡本行夫は、高校・大学・外務省を通じて4年後輩にあたります。

経歴

1941年、検事である橋本乾三と妻・千代の三男として誕生しました。

1960年：神奈川県立湘南高等学校を卒業
1964年：一橋大学法学部を卒業後、外務省に入省
その後、ロシア語研修（イギリス研修を経て、1966年にモスクワ大学経済学部日本側派遣研究員）
在ソ連大使館三等書記官
在ソ連大使館一等書記官
1978年：在ニュージーランド大使館参事官
1981年：アジア局地域政策課長
1982年：アジア局南東アジア第二課長
1984年：経済協力局有償資金協力課長
1985年：在マレーシア大使館参事官
1988年：在イギリス大使館公使兼ロンドン総領事
1990年：大臣官房審議官（経済協力局担当）
1993年：在アメリカ合衆国大使館特命全権公使
1995年：大臣官房外務報道官
1998年：駐シンガポール特命全権大使
2001年：特命全権大使沖縄担当
2003年：駐オーストリア兼在ボスニア・ヘルツェゴビナ兼在マケドニア特命全権大使
2006年：外務省を退官

退官後は、伊藤忠商事株式会社顧問やXL保険東京首席駐在員などを務めました。また、2006年11月30日から2008年11月29日には日本ユニセフ協会常務理事、2009年5月25日からは社団法人霞関会理事長（第26代）に就任。

2017年には、公益財団法人日本国際フォーラム理事長（第3代）に就任し、グローバル・フォーラム執行世話人、東アジア共同体評議会会長も務めています。また、公益財団法人日本ユニセフ協会評議員も務めるなど、幅広い分野で活躍しています。

著書

2020年には、『普天間飛行場、どう取り戻す?: 対立か協調かの選択肢 』を時事通信出版局から出版しました。

外務省の同期

外務省入省同期には、以下のような人物がいます。

加藤紘一（政治家）
法眼健作（国連事務次長）
川島裕（外務事務次官）
松尾克俊（外務省要人外国訪問支援室長）
林暘（駐伊大使、条約局長）
佐藤俊一（駐ベルギー大使、中南米局長、東大養卒）
伊集院明夫（駐墺大使、法務省入国管理局長、東大養卒）
原口幸市（拉致問題担当大使、外務審議官経済担当、東大養卒）
林安英（駐パプアニューギニア大使、東大文卒）
金子熊夫（東海大教授）

橋本宏は、外交官として長年にわたり国際社会で活躍し、退官後も多方面で日本の発展に貢献している人物です。

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