橋本清

橋本清（はしもと きよし）は、1969年5月22日生まれ、大阪府摂津市出身の元プロ野球選手。投手として活躍し、引退後は野球解説者としても活動しました。妻は元女優の里見和香。

プロ入り前

PL学園高校時代には、背番号10を背負い右のエースとして活躍。左腕エースの野村弘樹、岩崎充宏との3本柱で、1987年の甲子園で同校初の春夏連覇に大きく貢献しました。チームメイトには、立浪和義、片岡篤史、桑田泉といった錚々たるメンバーがいました。入学当初は、PL学園の寮の決まりで清原和博と同部屋だったそうです。また、同級生には筑波大学体育系准教授で剣道部男子監督の鍋山隆弘もいます。

同年秋のドラフト会議で読売ジャイアンツから1位指名を受けますが、当初は本田技研への入社を希望。しかし、実際には巨人への入団を希望しており、他球団からの指名を避けるためのアリバイとして本田技研への入社を口にしていたそうです。数回の交渉を経て、契約金6000万円、年俸480万円で読売ジャイアンツに入団しました。

プロ野球選手として

読売ジャイアンツ時代

二軍では1年目からジュニアオールスターゲームに選出され、シーズンでも8勝1敗、防御率2.19と好成績を記録。2年目も二軍で7勝を挙げ、ジュニア日本シリーズでMVPを獲得するなど、先発陣の一角として活躍しました。しかし、当時の巨人は一軍が先発完投型の少数精鋭主義であり、二軍も3連覇を達成するなど戦力が充実していたため、なかなか一軍に定着できませんでした。また、昇格のチャンスの際に、ぎっくり腰や扁桃腺を腫らすなど不運も重なりました。

6年目の1993年、廣田浩章の故障離脱により空いたリリーフ投手の座を掴み、一軍に定着。150km/h超のストレートとフォークボールを武器に、セットアッパーとして活躍しました。石毛博史につなぐ継投策は、当時の監督である長嶋茂雄によって「勝利の方程式」と名付けられました。斎藤雅樹、桑田真澄といった先発陣の調子が上がらない中、石毛と共に奮闘し、6勝3セーブ、防御率1点台という好成績を収めました。1994年もセットアッパーとして活躍し、チームの優勝と日本一に貢献しました。

1995年以降は、不調や怪我に苦しみ、2度の右肘手術を受けました。1998年から3シーズンは一軍登板がなく、2000年オフに戦力外通告を受けました。

福岡ダイエーホークス時代

2001年にテスト入団で福岡ダイエーホークスへ移籍しましたが、その年限りで現役を引退しました。

引退後

引退後は、清原和博の推薦もあり、野球評論家として活動。フジテレビONEの『プロ野球ニュース』やJ SPORTSで野球解説を務めました。また、野球教室を主宰する高岡ボーイズでコーチを務め、西野勇士を指導しました。

しかし、2016年にプロ野球選手と反社会的勢力を引き合わせる“橋渡し役”をしていたと報道され、解説者・評論家としての職を失いました。本人は関与を否定しましたが、NPBから活動自粛要請があり、評論活動を停止しました。

その後、デーブ大久保が経営する居酒屋に勤務していることが報じられ、片岡篤史のYouTubeチャンネルにも度々出演しています。2019年、2020年には清原和博と共に野球教室を行っています。2022年現在は、銀座の牛肉割烹に勤務しています。

詳細情報

ジュニア日本選手権MVP：1回（1989年）
初登板：1992年9月30日
初勝利：1993年5月1日
初セーブ：1993年5月14日
* 背番号：30（1988年 - 1998年）、92（1999年 - 2000年）、60（2001年）

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