橋本英二

橋本英二（はしもと えいじ）氏は、1955年12月7日生まれの実業家であり、現在は日本製鉄株式会社の代表取締役会長を務めています。また、日本経済団体連合会（経団連）の副会長としても、経済界で重要な役割を果たしています。

熊本県球磨郡錦町出身の橋本氏は、地元の錦町立錦中学校、熊本県立人吉高等学校を経て、一橋大学商学部に進学しました。大学時代には、第8回一橋祭で運営委員長を務め、同期にはテレビプロデューサーの土屋敏男氏や、元髙島屋代表取締役の肥塚見春氏らがいました。

1979年に新日本製鐵（現：日本製鉄）に入社後、1988年にはハーバード大学ケネディ行政大学院で公共政策修士（専門職）の学位を取得しました。帰国後、釜石製鉄所などで勤務しましたが、その直言型の性格から上司と対立することもあったため、当時は傍流とされていた海外営業部門に配属されました。しかし、この経験が後のグローバルな視点を養う上で重要な役割を果たしたと考えられます。

その後、2009年に新日本製鐵執行役員厚板事業部長、建材事業部長に就任し、2013年には新日鐵住金（現：日本製鉄）常務執行役員、2015年には常務執行役員グローバル事業推進本部副本部長、グローバル事業推進本部ウジミナスプロジェクトリーダーを歴任しました。2016年には代表取締役副社長グローバル事業推進本部長に就任し、グローバル展開を積極的に推進しました。

2019年には、代表取締役社長に就任しました。社長就任から約3年間で、国内製鉄事業は4期連続の赤字から見事に回復を遂げ、その経営手腕が高く評価されています。2024年には代表取締役会長CEOに就任し、引き続き経営の舵取りを行っています。

また、橋本氏は業界団体での要職も務めており、2020年には日本鉄鋼連盟会長、2021年からは日本経済団体連合会副会長に就任しました。さらに、2023年には国土交通省交通政策審議会会長にも就任しており、幅広い分野でその知見とリーダーシップを発揮しています。

これらの経歴から、橋本英二氏は、単に企業の経営者としてだけでなく、日本の経済界や政策立案にも大きな影響力を持つ人物であることがわかります。

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