機動戦士Ζガンダム Define

機動戦士Ζガンダム Define

『機動戦士Ζガンダム Define』は、人気アニメ「機動戦士Ζガンダム」を基にした北爪宏幸による漫画作品で、2011年8月に始まって以来、多くのファンに支持されています。原案には、矢立肇や富野由悠季の名前があり、ガンダムシリーズの伝統を受け継ぎながら新しい視点を提供しています。

この作品は、アニメの作画監督を務めた北爪が手がけており、原作の深い設定を引き継いでいます。本作では、クワトロ・バジーナ、すなわちシャア・アズナブルの視点からストーリーを再構成。アニメ版の物語を新たな解釈で描いており、ファンにとって興味深い内容となっています。さらに、松崎健一がスーパーバイザーとして制作に関わっているため、1stガンダムの魅力を残しつつも新たな展開が楽しめる作品に仕上がっています。

また、メカニックデザインには、GA Graphicのマスターアーカイブシリーズに名を連ねる瀧川虚至が参加しており、原作からのディテールアップや新しい設定の変更が施され、視覚的にも楽しませてくれます。

主なオリジナルキャラクター

この作品では、独自のオリジナルキャラクターが登場します。

スミレ・ホンゴウ

元アクシズの技術士官で、シャアに同行しアナハイム・エレクトロニクスに入社。彼女は、リック・ディアスの設計に関与し、年齢よりも若く見えますが、シャアからは「女らしくなった」と認識されるなど、魅力あふれるキャラクターとして描かれています。

シェリー・ペイジ

ティターンズの少佐で、元体操選手という独特の経歴を持つ彼女は、連邦軍内で派手な印象を与えつつも、その冷酷な軍律軽視が上司からの信任につながる複雑な人物です。マラサイを愛機とし、劇中での戦闘シーンでは、見せ場を持つ重要なキャラクターとなっています。

エーベルハルト・リヒター

元ジオン軍パイロットで、クワトロの依頼でエゥーゴの人材紹介を担当。彼のキャラクターは、物語に深みを与える要素として機能しています。

登場機動兵器

作品に登場する機動兵器の設定は、アニメ版と異なる点が多く、特にオリジナルの機体が目を惹きます。

MSZ-000 零式

アニメ版の百式に該当する機体で、クワトロが乗りこなします。赤い塗装が施され、アムロ・レイの搭乗機も登場するなど、ファンには見逃せないデザインです。

RMS-108 マラサイ

本作の設定では、リック・ディアスの設計を反映した機体であり、原作とは異なる背景を持っています。この機体の特徴は、アナハイムの技術者によって設計され、過去の関係と新たなストーリーが交錯している点です。

書誌情報

本作は『角川コミックス・エース』から刊行されており、2024年2月26日現在で既刊20巻がリリースされています。各巻ではストーリーの進行と共に新しいキャラクターや機体が続々と登場し、ガンダムシリーズのファンや新たに興味を持つ読者にとって充実した内容となっています。

このように『機動戦士Ζガンダム Define』は、深い設定や魅力的なキャラクター、そして新しい解釈が絶妙に組み合わさり、ガンダムファン待望の作品に仕上がっています。

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