機動戦士ガンダム外伝

機動戦士ガンダム外伝シリーズの概要

『機動戦士ガンダム外伝』シリーズは、ゲーム作品に焦点を当てたガンダムの外伝的な展開を指します。特に1996年から1997年にかけて、バンダイがセガサターン用にリリースした『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』がその起点となります。このシリーズは、アニメ『機動戦士ガンダム』の一年戦争を基にしたストーリーを展開し、認知されたプラモデル企画『モビルスーツバリエーション』と共に、正史としての要素を取り入れつつ、オリジナルのストーリーやキャラクターが創作されました。

シリーズの発展

『THE BLUE DESTINY』に続き、ドリームキャスト向けの『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』や、PlayStation 2のタイトルとして発表された『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』内に収録された『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…』など、さまざまな作品が展開されています。さらに、各作品に基づいた小説や漫画も制作されますが、これらはゲームの内容を再構築したものであり、細かな部分での違いや独自の要素を含むことが多いです。

プレイヤーとの一体感

本シリーズの独特な特徴の一つは、主人公がプレイヤーの分身として設定され、セリフを持たないという点です。この施策は、プレイヤーがゲーム体験により没入できるようにするための工夫として盛り込まれています。歴代主人公の名称にも「あなた」を連想させるような意図が見受けられます。例えば、ユウ・カジマやマスター・ピース・レイヤーといった名前は、プレイヤーとの繋がりを持つような工夫がされています。

しかし、第3作『宇宙、閃光の果てに…』では、これまでの設定は踏襲されず、よりキャラクター性の強い主人公が登場するようになりました。さらには、これらの主人公が他のガンダム作品に登場する際には、キャラクターボイスや設定が追加され、より立体的なキャラクター性が強調されるようにもなっています。

外伝の枠を超えた展開

このシリーズのコンセプトを取り入れた作品も多数存在し、例えば『機動戦士ガンダム戦記』シリーズや『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』、さらには『機動戦士ガンダム MS戦線0079』等があるものの、これらは「外伝」シリーズの枠には該当しません。また、『Gの影忍』や『機動戦士ガンダム外伝 Gの伝説』など、従前からの漫画作品も『機動戦士ガンダム外伝』という名を冠していますが、これらは本シリーズとは具体的な関連性を持たない作品群です。

シリーズ歴代作品

1. 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
2. 機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…
3. 機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…
4. 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク

このように、『機動戦士ガンダム外伝』シリーズは、その独自のスタイルで多くのファンに愛され続けています。

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