檜山哲彦

檜山哲彦

檜山哲彦（ひやま てつひこ、1952年3月25日 - 2023年12月30日）は、日本のドイツ文学者、俳人であり、東京藝術大学名誉教授でした。専門はドイツ文学（特に抒情詩）、そしてユダヤ文化論でした。

来歴

広島県に生まれた檜山哲彦は、修道高等学校を経て、1975年に東京大学文学部独文科を卒業。1977年には同大学院の修士課程を修了しました。その後、東大文学部の助手として勤務した後、1978年から1981年にかけて西ドイツのボン大学に留学しました。

1981年、東京藝術大学音楽学部の専任講師に就任。1983年に助教授、2004年には教授へと昇進しました。2019年に東京藝術大学を退官し、名誉教授となりました。

俳人としては、沢木欣一に師事。「風」「万象」といった俳誌を経て、自ら「りいの」を創刊し主宰しました。2001年には、第一句集である『壺天』で第25回俳人協会新人賞を受賞しています。

2023年12月30日に逝去。71歳でした。没後、正四位に叙され、瑞宝中綬章が追贈されました。

著書

『壺天 句集』角川書店、2001年
『あああこがれのローレライ ドイツ詩のなかの愛とエロス』ベスト新書、2005年
『天響 檜山哲彦句集』角川書店、角川21世紀俳句叢書、2012年

共著

『ウィーン 多民族文化のフーガ』饗庭孝男、伊藤哲夫、加藤雅彦、小宮正安、西原稔、平田達治共著、大修館書店、2010年

翻訳

『シューマン・リーダー対訳全集』第2巻、新期社、1985年
ディートリヒ・マック編『ニーベルングの指環 その演出と解釈』宇野道義共訳、音楽之友社、1987年
ホフマンスタール『チャンドス卿の手紙 他十篇』岩波文庫、1991年
『シューマン歌曲対訳全集』第2‐3巻、音楽之友社、1992-1994年
* 『ドイツ名詩選』生野幸吉共編、岩波文庫、1993年


檜山哲彦は、ドイツ文学の研究者として、また俳人として、多岐にわたる分野でその才能を発揮し、多くの人々に影響を与えました。その業績は、文学界において重要な足跡として記憶されるでしょう。

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